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酪農学園創立80周年記念「第45回酪農公開講座-標茶町酪農ルネッサンス-」を開催

2013.11.04ニュース

NEWS NO.105(2013年度)

酪農学園創立80周年記念「第45回酪農公開講座-標茶町酪農ルネッサンス-」を開催

 本学のエクステンションセンター生涯学習課は10月19日(土)、標茶町の標茶町開発センター・標茶町コンベンションホールうぃずで「第45回酪農公開講座-標茶町酪農ルネッサンス-」を開催し、138名の参加がありました。同講座は、「大学の教育・研究の成果を実際の酪農経営に役立ててもらおう」と毎年、道内外で開催しております。

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 今回の講座では、「土づくり、草づくり、牛づくり」といった酪農経営の基礎を認識するとともに、地域の特徴を生かすこと、草地生産力を向上させる、環境保全に努めるということを念頭に置き、「標茶町酪農ルネッサンス」を主題に、本学須藤純一特任教授が「循環型酪農の多面的な創造-標茶町酪農の概要と課題-」、本学農食環境学群 義平大樹教授(作物学研究室)が「草地更新・ふん尿利用による草地生産性の向上」、同じく泉賢一准教授(ルミノロジー研究室)が「環境にやさしい牛の飼い方とは―ルーメン環境を最適化する飼料給与戦略―」と題して講演しました。

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干場信司 学長

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池田裕二 標茶町長

 開会にあたって主催者を代表し干場信司学長は「我が国の酪農がおかれている状況は厳しいものがあり、それに対する魔法はなく、酪農の原点に戻ることが必要。地元の自給飼料を中心に生産するという健土健民、あるいは循環農法の原点に戻った生産の方法が大事である」とあいさつしました。
 また、開催地代表として、本講座の共催団体である標茶町池田裕二町長は「標茶町には先人が築き上げた家畜を飼うための大きなメリットがあり、より良いものにして、次の世代に手渡すのがこの時代に生きる私たちの使命であり、今日のこの講座が明るい指針を示してくれることを祈念しています」と述べました。

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須藤純一 特任教授

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義平大樹 教授

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泉賢一 准教授

 最初の講演者である須藤純一特任教授は「標茶町酪農の事例を手掛かりにこれからの酪農のあり方、特に循環型酪農にはふん尿の活用がキーポイントになる」と、経営概要、生産コストと収益性、乳牛検定成績、ふん尿処理と活用の実態を解説。地域飼料、肥料資源を最大限に活用し、生産コストを抑え、一頭当たりの所得を高める方向性を話しました。

 次の講演者である義平教授は「草地更新・ふん尿の有効利用ということは、酪農家だけの問題ではなく、地域全体で考えていかなければならない」と、草地更新の必要性を話し、特に雑草が多いと購入飼料が増大すること、草地更新時期の目安となる土壌や草地の状態、ふん尿の利用方法等について解説。土壌や飼料の分析、草地更新や新しい草種への挑戦に関する地域全体での取り組みについて説明しました。

 最後の講演者である泉准教授は、大量の輸入穀物の使用、大量のふん尿が農場外へあふれ出している現状を説明し、栄養の無駄を取り除き、ルーメン環境の最適化を図るという飼料給与レベルで環境負荷を低減する方法について、窒素に焦点を当て解説しました。「ルーメンマットの状態によりふん尿が増え、環境負荷が増大する。最適化することにより、無駄なふん尿も抑えられ、環境にも経営にもやさしくなる」とまとめました。

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 その後、須藤特任教授を座長とし、干場学長もパネリストに加わり、パネルディスカッションを行いました。
 会場からは、大学への研究要望や地域全体での取り組みなどについて質問が出ました。また、終了後回収したアンケートでも同様な意見が多く寄せられており、「酪農公開講座」開催の意義を改めて感じられることができ、「第45回酪農公開講座」は無事終了しました。




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