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ようこそ先輩!建学原論で石田陽一氏が特別講義

2014.12.02ニュース

NEWS NO.114(2014年度)

ようこそ先輩!建学原論で石田陽一氏が特別講義

 

 11月26日(水)・27日(木)の2日間、2007 年に本学を卒業し、現在は神奈川県伊勢原市で酪農業を営む石田陽一氏を黒澤記念講堂に招いて、「建学原論」の特別講義が行われ、1年生約400名が熱心に耳を傾けました。

 

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 石田氏は、本学を卒業後、ニュージーランドの大規模な放牧酪農の牧場で1年間実習し、2008年に実家である有限会社石田牧場に就農し、現在は代表取締役に就任しています。乳牛を約50頭飼育していますが、都市近郊の利点を活かし、酪農教育ファームの認証を取得して、近隣の教育機関と連携し、年間約1,000人の子どもたちを牧場に受け入れて、餌やりや乳搾りの体験を通して『食べ物』や『いのち』の大切さを伝える活動をしています。

 また、2011年には牧場直営のジェラート屋「めぐり」を開業し、近隣農家と連携した6次産業化モデルを確立し、地域に根ざした経営を展開しています。

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P1120118 はじめに安宅一夫名誉教授が石田氏の経歴を紹介し、「私の自慢の教え子です。今年30才になったばかりの若い社長で、新しい取り組みにチャレンジしている、酪農学園、黒澤学校の優等生です。石田さんが黒澤精神をどのようにそしゃく、吸収して自分のものにしているかを、しっかりと聞いてください」と話しました。

 

 石田氏は「黒澤哲学の農業経営の明確化で未来を拓く」というテーマで講演しました。

 「自分の黒澤哲学を持つことが大切です。そこには二つのポイントがあります。一つ目は正しい自己概念を持つ、これは正しい自信を持つことです。農家は『家』という字がつきますが、他に家がつく職業は何かと考えると、作家、画家、音楽家など芸術家がほとんどです。芸術家の本質とは自分の作品を通して感動を与えることで、酪農家もまさに、自分が育てた牛を通じて消費者においしいという感動を与える仕事です。そのことに思い至ったとき、自分はすばらしい仕事をしていると思えました。

 二つ目は、仕事について明確な目的、理念を持つことです。誰のために、何のためにその仕事をしたいのか、誰を幸せにしたいのか、自分が本当に求めているものは何か。私の場合は、最高の牛を育て、最高の牛乳を絞り、最高のジェラートを提供してお客様に喜んでいただき、地域社会に貢献することです。理念が明確になれば、夢は具体的な目標に、失敗は学びに変わります」。

 

o0640064013115063730 「都市近郊の牧場ですから土地が限られており、飼養できる頭数や飼料を生産する面積に限界があるため、ここで酪農を続けていけるのか、自信が持てませんでした。しかし、近所の保育園からの依頼で子どもたちを牧場に受け入れたことがきっかけで、実は牧場は消費者にとても近いところにあり、半径50kmに2,000万人のお客様がいる、世界でも類を見ない環境にあることに気がつきました。その強みを生かそうと、酪農教育ファームの認証を取得し、さらにジェラート屋を開業しました。チーズでもバターでもなくジェラートを選んだのは、石田牧場がある伊勢原市はイチゴ、ブルーベリー、トマト、お茶などの生産が盛んで、ジェラートならばそういう農家と連携できて、地域全体の利益につながるからです。店名を『めぐり』としたのは、ジェラートを食べてお客様が笑顔になって、それで農家が潤い、また農家がおいしいジェラートを作るという循環、それを私は循環農法だと思っており、その意味を込めました」。

 

 最後に学生たちに向けて、「食べることでたくさんの命をいただいて生きている私たち一人ひとりには、大きな価値があります。酪農学園大学で命と食を学んでいるみなさんは、なおさらです。自分の価値を信じ、働くことの意味を見いだしてください。そうすれば、物事は必ず良い方に進んでいきます」とメッセージを贈りました。

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ジェラート屋「めぐり」ホームページ

石田陽一氏Facebook



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