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フィンランドの教育に関する特別講演を開催

2015.01.23ニュース

NEWS NO.144(2014年度)

フィンランドの教育に関する特別講演を開催

 

 1月19日(月)、C4-201教室において教職センターによる特別講演が行われ、「フィンランド教育の現状と課題」と題して北海道大学高等教育推進機構の鈴木誠教授が講演しました。教職課程を履修する学生などおよそ110名が聴講しました。

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 はじめに、教職センターの山田大隆教授が、「フィンランドは、かつてPISA(OECDによる学習到達度調査)で世界一となり、日本でも注目されています。今日は、フィンランドの教育事情に詳しい鈴木教授から、同国の教育方法や皆さんが関心を持っている環境教育について話していただきます」と紹介しました。

 

 

 

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 鈴木教授は、フィンランドの教育課程、大学入学資格試験、生物教育などについて話をしました。

 「まず、日本と違うのは、日本の小学校に相当する基礎学校(日本の小学校・中学校に当たる)に入る前にプリ・スクールに通い、文字や算数などを学ぶことです。小さいうちにお金をかけて教育するのが良いと考えられています。その後、9年間一貫の基礎学校で学びますが、一定のレベルに達しなければ、留年してもう1年無料で学ぶことができます。

 理科は4年生までは環境と自然の2科目のみ学びます、学校でも家庭でもひんぱんに自然の中に出かけ、五感を通して学ぶことで、まず理科を好きにさせるようにしています」

 「大学入学資格試験の生物学の問題で、「胃の一部を残りの部分から切り離して小腸や十二指腸につなぐバイパス手術は内臓にどのような影響を与えるか論述せよ」という問題が出ました。試験に答えるためには基礎的な知識と理解力が必要です。大学入学資格試験の科目ごとに、求められる能力に到達するように、ナショナル・コアカリキュラムに基づく体系的な教育が行われています。例えば、基礎学校(小学校)2年生の教科書には、カラフルな図入りで筋肉や内臓、細胞のことが詳しく載っています。日本では上級生になってから学ぶ内容で、情報の量と質が桁違いです。小さいうちから正確な情報を教えることを重視しているのです。」

 「生物教育では、実験計画能力の習得を重視しています。授業参観した学校では、グループごとにやりたい実験の計画を立てて、先生に相談しながら実験を進めていました。先生は質問されてもヒントを出すだけで、答えは言いません。自ら考えて学ぶことを基本としているのです。」

 「フィンランドの教育にも問題はあります。最近は1クラスの生徒数の増加、特別支援児童の急増、いじめの増加、学級崩壊、移民の増加とモンスターペアレントの出現といった問題が出てきています。私はフィンランドに20回以上行っていますが、最近は、日本の教育のほうが良いと思うようになりました。外国の教育制度を知ることで、自国の教育の長所や欠点が見えてきます。みなさんも海外に目を向けてみましょう。」

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