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OIEジョイントコラボレーティングセンター主催による、佐々木和之氏の講演会

2015.07.03ニュース

  NEWS NO.55(2015年度)

OIEジョイントコラボレーティングセンター主催による講演会

佐々木和之氏「養豚による和解~ルワンダで起きた大虐殺から21年を経て~」

 

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 酪農学園大学OIE(国際獣疫事務局)ジョイントコラボレーティングセンター主催による講演会が、6月25日(木)本学B1号館で開催されました。ルワンダのプロテスタント人文社会科学大学・平和紛争研究科長である佐々木和之氏が「養豚による和解~ルワンダで起きた大虐殺から21年を経て~」と題して講演し、約60名が聴講しました。

 佐々木氏は、エチオピアに在住して農村自立支援活動を行っていた2000年に、ルワンダを訪問し、紛争の深い傷跡に衝撃を受けました。同年10月から英国ブラッドフォード大学平和学部博士課程に在籍、ルワンダの紛争問題と平和構築について研究し、2005年10月から現在に至るまで、現地NGOリーチと協力して、大虐殺後の「癒しと和解」プロジェクトを展開しています。また、2011年1月からは、プロテスタント人文社会科学大学の教員として、平和紛争研究科を立ち上げて教育活動を行っています。

 

P1200893-1●佐々木和之氏の講演

 

 「ルワンダは東アフリカに位置する内陸国で、1962年にベルギーから独立しました。人口約1,200万人、面積は四国の1.4倍という、とても小さな国です。人口のおよそ80%をフツ族が、15%をツチ族が占めており、21年前に、政権を担うフツ族がツチ族を排除しようとして大虐殺が起こり、人口のおよそ10%を失いました。

 この虐殺でおよそ100万人が法廷で裁かれ、60~70万人が有罪の判決を受けました。そのほとんどの人は刑期を終えて、現在はそれぞれの村に戻ってきています。同じ村で生活をする、加害者と、被害者やその遺族との和解を目的とする、『癒しと和解』プロジェクトに私たちは2005年から取り組んできました。

 加害者と被害者を集めた学習会を開き、加害者に被害者の証言を聴いてもらいました。被害者は加害者を叱責するのではなく、辛い体験を語りかけ、自分は加害者を赦していると言い、罪の償いをするように励ましました。加害者は自分の罪を告白して、謝罪し、償いのために何ができるのかを話し合いました。そして、自分たちが住居を壊したことで、今なお粗末な家に住んでいる被害者のために、家を建てようという試みが始まりました。

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 日本からの資金援助も得て2009年から始まったこのボランティア活動では、家を建ててもらった被害者が次は家を建てる側に加わり、被害者と加害者が共に働く協働グループが生まれました。そこから、収入を確保する試みとして、2013年より養豚プロジェクトが始まりました。ある被害者の方が土地を提供して、豚舎を建て、現在は2つの豚舎で20頭ずつの親豚を飼っています。現金収入が得られ、作物生産のための堆肥を確保できるのが大きなメリットですが、それよりも大切なのは、子豚が誕生したときに、グループのみんなが共に喜び合うことです。命を奪い奪われた人間同士が、再び共に命を育むというのは、これから生きていくための糧になります。

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 虐殺から21周年に掲げたスローガンは、『過去をしっかりと記憶しながら、未来を共に築いていこう』でした。簡単なことではありませんが、これは一世代で終わるのではなく、子どもたちの世代へと引き継いでいかなければなりません」。

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