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ようこそ先輩!実践酪農学で廣瀬文彦氏が講義

2015.07.29ニュース

NEWS NO.77(2015年度)

ようこそ先輩!実践酪農学で廣瀬文彦氏が講義

 

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 本学の農食環境学群・循環農学類の「実践酪農学」では、農業の分野でさまざまな立場で活躍している外部講師を招き、講義を行っています。7月24日(金)は、1973年に酪農学園短期大学を卒業し、帯広市でリバティヒル広瀬牧場を経営する廣瀬文彦氏が「教育ファームについて」と題して講義を行いました。

 廣瀬氏は1991年から酪農教育ファームの活動を行い、年間およそ3,000人の見学者を受け入れ、搾乳体験や講義などを実施しています。また、1999年には乳加工品を販売する「ウエモンズハート」をオープンし、自家製の牛乳と十勝産の野菜や果物を使った、ジェラートやアイスケーキなどを提供しています。

 

P1220524●廣瀬文彦氏の講義

 「広瀬牧場では現在、経産牛90頭、未経産牛50頭、合計140頭のホルスタインを飼育しています。年間の出荷乳量は750から800トンほどで、その98%を生乳として出荷し、2%をウエモンズハートのジェラートの原材料に廻しています。牧場の経営の柱は、酪農業と、ウエモンズハート、そして『十勝農楽校』と名付けた酪農教育ファームの3本で、売り上げ比率は、酪農業が65.7%、ウエモンズハートが33.1%、十勝農楽校が1.2%です。酪農教育ファームはほとんど収益は望めませんが、消費者に農業を知ってもらうという生産者の活動は、とても大切なことです。

 

 私が35歳の時に、離農の危機がありました。妻が心臓病を患って農作業を一切禁じられ、人手が足りず営農継続が困難になったのです。その時に帯広畜産大学の先生から、作業量を減らせるフリーストール牛舎とミルキングパーラーの導入を勧められました。3,200万円の借金をして施設を建てる際に、2階から搾乳が見られる見学室を作り、これが人生を大きく変える転換点となりました。

 搾乳現場を見てもらうことで消費者に酪農業を伝えたい、来る人が年に1人でも2人でもかまわないという気持ちで始めましたが、翌年には500~600人が訪れ、その翌年には1,000人を超えました。現在では年間3,000人あまりが訪れ、搾乳見学だけではなく実際に搾乳を体験したり、バターやアイスクリームを造り、講義などを聴く、本格的な酪農体験学習の場となっています。

 

 農業はいのちを育む産業で、農家はいのちを見つめる場所です。酪農業では乳牛を大切に育て、良い生乳を搾り、牛は最後には余さずにお肉としていただきます。酪農教育ファームは、消費者の食への理解を深め、いのちの一部をもらっていることに感謝し、食文化を尊重する気持ちを育て、さらには環境や人と生き物の関係について考える機会を提供します。みなさんも、農業を勉強する中で、何か自分が伝えたいものを見つけてください」。

 

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