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北村浩教授の研究が、平成27年度「寿原記念財団の研究助成金」に採択

2016.01.13ニュース

 

NEWS NO.171(2015年度)

北村浩教授の研究が、平成27年度「寿原記念財団の研究助成金」に採択

 

P1310002-1

 

 公益財団法人寿原記念財団は、北海道における科学技術の発展振興に寄与することを目的として、自然科学の分野で優れた研究活動が期待される道内の若手研究者を対象に、助成金給付を行っています。助成対象は、①先端科学技術に関する研究、②医学の基礎と臨床に関する研究、③北方地域生活に関する研究の3分野で、1研究につき120万円が給付されます。

 平成27年度は30名の研究が採択され、本学からは唯一、獣医学類の北村浩教授(獣医生理学ユニット)の研究「抗糖尿病分子USP2の骨格筋および視床下部における役割の解明」が選ばれました。

 

 2型糖尿病の発症は、インスリンを分泌する膵臓β細胞に加え、肝細胞や骨格筋細胞などのエネルギー代謝細胞や、視床下部の神経細胞など多岐にわたる細胞の機能不全が原因となります。

北村先生の研究 USP2とは、生体の細胞内に存在する酵素の一つで、2013年に北村教授は、マクロファージ(白血球の一種)内のUSP2が糖尿病の原因となる遺伝子群の発現を抑制し、糖尿病の発症を抑える作用があることを発見しました。北村教授は、このUSP2が筋肉や肝臓など広範囲の細胞においても糖代謝を変化させるとともに、脳が司る糖代謝の調節機能にも作用していると考えています。現在、研究チームは、最大の糖代謝臓器である骨格筋と、糖代謝の調節中枢である視床下部において、USP2がどのような役割を果たしているか、そのメカニズムに迫ろうとしています。

 

 北村教授は「USP2という酵素は、一般にはまだあまり研究が進んでいませんが、脂肪細胞や筋肉、肝臓、膵臓、脳などの広範囲に作用して、糖尿病の発症抑制に関わる、非常に有望な分子と考えています。将来的に、糖尿病の治療薬に繋げるためには、USP2の活性を高めたり、量を増やす薬の開発が必要です。特に、酵素は活性部位がはっきりしているので、その部位をターゲットとする薬を探しやすいというメリットがあります。この研究で、糖尿病治療の可能性を探るとともに、USP2がどういった別の分子に働き、糖尿病を抑制しているのかを解明することが、糖尿病発症の分子メカニズムを明らかにする手がかりになると考えています」と話しました。




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