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医療系eラーニング全国交流会で、萩原祐太郎さんが奨励賞を受賞

2016.09.23ニュース

NEWS NO.105(2016年度)

医療系eラーニング全国交流会で、萩原祐太郎さんが奨励賞を受賞

9月10日(土)・11日(日)の2日間、本学で開催された「第11回医療系eラーニング全国交流会」で、本学獣医学類6年の萩原祐太郎さん(獣医放射線生物学ユニット・遠藤大二教授)のポスター発表が、奨励賞を受賞しました。

 

萩原祐太郎さん(右) 遠藤大二教授(左)

萩原祐太郎さん(左) 遠藤大二教授(右)

 

医療系eラーニング全国交流会とは、医療系の大学の教育担当者(情報担当教員、医師、看護師、獣医師、薬剤師など)を中心とした学会です。今回で11回目を迎えるこの大会は、医療系の大学が、ICT技術を用いた先進的なeラーニングやアクティブラーニングを発表し、情報を共有することによって、各大学での教育のさらなる改善を目指しており、約90名の参加がありました。

萩原さんが受賞した研究発表は、「疾病症状データベースと病因ネットワークを利用したPBL学習方法」です。PBL(Problem Based Learning=課題解決型学習)とは、与えられた課題について、学習者自らが問題点を抽出して、議論を進めながら解決手段を見出し、課題を解く学習方法で、教科書で学ぶ知識と、それを実践する実習との中間的な役割を果たします。臨床獣医師には、症例に対して症状の推論を行い、適切な診断ができる課題解決能力が強く求められており、その能力を養成する学習法として、PBLが注目されています。

PBLでは、1つの学習グループに、主に教員がチューターとしてつき、課題を解くための助言を行いますが、予算と人員の確保が難しいという面がありました。そこで萩原さんは、プログラムがチューターの役割を果たすことのできるシステムを考案しました。

 

●萩原祐太郎さん

「はじめは、診断を選択式で選ぶシステムを考えましたが、それでは思考範囲が限定され、議論が起こりにくいという問題点がありました。そこで、自由に回答を入力する方式に変更したところ、議論がより活性化することがわかりました。

自由回答を用いるためには、異なる言葉を同じものとして認識する、類義語分析プログラムが必要です。例えば『よだれを流す』ことを獣医師は『流涎』という専門用語を使いますが、どちらの言葉も同じ症状だと認識しなければなりません。その上で、どんな症状の組み合わせがどの疾病として診断できるか、318の疾病からその組み合わせを抽出しました。

このシステムを考案するために、遠藤先生の指導をいただきながら、プログラミングを一から学びましたが、それはとても楽しくできました。大変だったのは膨大な疾病データの入力処理で、それには後輩の助けも借りました。今後の課題は、類義語分析の精度をさらに上げることですが、この分野は世界中で研究されており、技術が日々向上しています。この研究を後輩に引き継ぎ、獣医学教育に有益なシステムとして役立ってもらいたいと思います。

学会では、専門のプログラマーからもアドバイスをいただき、とても勉強になりました。卒業後は、獣医師をしながらプログラムの研究もできる、希望していた職種に就く予定です」。

 



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