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第22回「野生生物と社会」学会大会で、栗木隼大さんが優秀ポスター賞を受賞

2016.11.18ニュース

NEWS NO.145(2016年度)

第22回「野生生物と社会」学会大会で、栗木隼大さんが優秀ポスター賞を受賞

11月4日(金)~6日(日)の3日間、東京農工大学で開催された第22回「野生生物と社会」学会大会において、本学大学院・酪農学研究科修士課程1年の栗木隼大さん(野生動物生態学研究室・佐藤喜和教授)が、優秀ポスター賞を受賞しました。

 

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シカやイノシシなどの、大型野生動物の分布拡大と生息数増加は全国的な規模で生じており、野生動物の生息域は拡大しています。その結果、野生動物と人とのあつれきは、かつてないほど深刻化し、地域の存続にまでかかわる問題に発展しています。第22回大会では、変動する社会においてどのように野生動物と共存し、野生動物管理のJapanモデルをどのように構築するかがテーマとなりました。

 

栗木さんが受賞した研究は、「ヒグマの市街地侵入地点は予測できるか-出没防止のためのリスク評価の試み」です。札幌市は、190万人を抱える大都市と、ヒグマの生息域である森林が隣接する、特徴的な環境にあります。近年、これまでは稀だったヒグマの市街地への出没が多発し、人とヒグマのあつれきが広域化かつ深刻化しています。しかし、その出没情報についての詳細な研究解析はなされていませんでした。栗木さんはそこに着目し、2010年から2014年までの5年間の742件について、解析を行いました。

まず、GISツールを用いて、森林が市街地に凸状に突き出している地域(凸状地)を抽出しました。そして、市街地割合、森林割合、凸状地からの距離、道路からの距離などの環境変数を解析した結果、凸状地はヒグマが出没する可能性が高いことなどが示唆されました。

 

●栗木隼大さん

「凸状地の抽出は、海岸線の岬を抽出する手法を応用しました。解析の結果、予想していた通り、凸状地とヒグマ出没の関係性が明確に出たのがうれしかったです。ヒグマの出没可能性が高い地域を特定できれば、そこを優先的に下草や灌木の刈り払いを行うことで、より効率的にヒグマ出没の防除対策を行うことができます。今後はさらに、道路の交通量や森林の連続性などの環境変数を加え、防除対策を行うべき地域特定の精度を上げていきたいと考えています。

今回のポスター発表は、研究についてのアドバイスをさまざまな方からいただきたいと思い行いました。受賞したのは予想外で、大会の意図と自分の研究内容が合っていたからかもしれません。

ヒグマの研究はマンパワーを必要としますので、大勢の人間が協力し合わなければ成り立ちません。今回受賞できたのは、ゼミ仲間の協力と、適切な指導をしてくださった佐藤先生のおかげです」。

 




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