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和泉香穗さんが、「石狩川流域 湿地・水辺・海岸ネットワーク設立記念フォーラム」で学生ポスター優秀賞を受賞

2017.03.17ニュース

NEWS NO.208(2016年度)

和泉香穗さんが、「石狩川流域 湿地・水辺・海岸ネットワーク設立記念フォーラム」で

学生ポスター優秀賞を受賞

3月5日(日)に札幌市社会福祉総合センターで開催された、「石狩川流域 湿地・水辺・海岸ネットワーク設立記念フォーラム」において、環境共生学類3年の和泉香穗さん(環境地球化学研究室・吉田磨准教授)が学生ポスター優秀賞を受賞しました。

 

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postere受賞した研究は「宮島沼における水田からの温室効果気体放出-冬期湛水水田の有効性-」です。水田は、温室効果気体であるメタン (CH4)、および一酸化二窒素 (N2O) の主要な発生源です。一般にCH4は還元的環境、N2Oは酸化的・還元的環境の両方で放出されます。北海道美唄市にある宮島沼周辺では、早期湛水水田 (ふゆみずたんぼ・・・冬期もたんぼに水を張り続ける)が作られており、この農法は無農薬や減肥、更には生物多様性保全の観点からも推奨され、環境にやさしい農法とされています。一方で、一般的な水田よりも長期間還元状態になるため、多量のCH4が放出されると予想されています。

そこで、従来法の水田同様ふゆみずたんぼでも中干しを行って還元環境を解消したところ、今度はN2Oが多量に発生してしまいました。そこで、ふゆみずたんぼ特有のトロトロ層と呼ばれる、主にイトミミズの糞がたまった土壌表面の有機物層に着目し、トロトロ層がCH4やN2Oの発生や抑制にどのように寄与しているのか明らかにすることを目的として、研究を行いました。

観測研究の結果、中干し期でもトロトロ層によって酸化的環境にはなりにくいことが明らかになりました。また、イトミミズが土壌中のNO3濃度を高めることも示唆されました。中干し期のトロトロ層は田面水が流出しても水田を湿らせる役割があり、CH4、N2Oの放出を抑制する酸化還元境界領域の形成に関係していることが明らかになりました。そのため、地球環境にできるだけ負荷をかけない農法の可能性に迫ることができました。

 

〇和泉香穗さん

「初めて公の場に立ってポスター発表を行うことは緊張しましたが、来場したさまざまな方たちから貴重な意見を聞くことができ、有意義な時間を過ごさせていただきました。ポスター発表の際に多かった質問は、ふゆみずたんぼはどの場所の水田でも行うことができるのか、天気によってトロトロ層の寄与は異なるのではないか、です。ふゆみずたんぼの農法は気候や地形によって水田に水がたまりづらかったりするので、どのような場所でも行えるわけではありません。また、気候によってトロトロ層による温室効果気体放出の寄与は異なってくると考えられるため、今後もトロトロ層に焦点をあて、より詳しく研究していけたらと考えています。本発表を通して多くのことを学べました。これを次に生かしていきたいです」。

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