農食環境学群(循環農学類・食と健康学類・環境共生学類)獣医学群(獣医学類・獣医保健看護学類)より広く学べる2つの学群、5つの学類
酪農学園大学 | 獣医学群・農食環境学群 > 全件表示 > ニュース > ウガンダの酪農家や獣医師ら3名が本学で研修

トピックス

ウガンダの酪農家や獣医師ら3名が本学で研修

2017.06.16ニュース

NEWS NO.26 (2017年度)

ウガンダの酪農家や獣医師ら3名が本学で研修

本学は、日本国際協力機構(JICA)と草の根事業パートナー型「ムバララ県安全な牛乳生産支援プロジェクト」実施の契約を結んでいます。その一環として、6月5日(月)から14日(水)まで、ウガンダから酪農家や獣医師3名の研修生を受け入れました。

 

 

ガンダ酪農組合連合会幹部
ゴッドフレイ・カラムジ氏

酪農家兼ムバララ県議会議員
ジェニファー・バイジャ氏

プロジェクト獣医師
ジョセフ・ビャルハンガ氏


3名は、本学教員およびNOSAI北海道職員による学内での講義のほか、帯広畜産大学や雪印メグミルク工場などを訪問し、日本の酪農技術を学びました。また、6月13日(火)には、本学酪農生産ステーションで実習を行い、獣医学類の中田健教授(動物生殖学ユニット)とハードヘルス学ユニットの学生たちの指導のもとで、繁殖管理や飼料給与管理などを学びました。乳牛の直腸から触診をして健康状態をチェックし、繁殖可能かを確認する方法や、飼料の説明を受けました。ビャルハンガ獣医師は「ウガンダでは自然交配で繁殖させていますが、これからこのような管理技術を取り入れて行きたい」と話しました。

 

牛の健康管理を学ぶ

学生がレクチャー

中田健教授(左)が飼料を説明


 

実習後には、本学C1号館において「ウガンダセミナー2017」を開催しました。研修生3名が、それぞれの立場からウガンダ酪農の現状と将来性について報告しました。

 

〇ゴッドフレイ・カラムジ氏「酪農協指導者の立場から」

 

カラムジ氏はウガンダ酪農組合連合会(UCCCU)について、設立から現在の活動状況、今後の展望などを述べました。

「UCCCUは2005年に15,032戸の農家で立ち上げ、現在はおよそ18,000戸まで増えました。現代的な農法を取り入れて高品質の牛乳を生産することで、所得の向上と地域の活性化を目指しています。牛乳の流通経路の整備や家畜衛生、飼料、発電に至るまでさまざまな取り組みを行っており、所得は11%向上しました。

ダニによる疾病や乾期に乳量が激減することなど課題は多いですが、飼料や繁殖、家畜衛生、設備などの進歩に取り組み、さらなる発展を目指しています」。

 

〇ジェニファー・バイジャ氏「酪農家の立場から」

 

バイジャ氏はウガンダの酪農家の日々の仕事内容を紹介し、現在の問題点を述べました。

「人手不足や薬品が高いこと、牛乳輸送と保存の設備不足、政府からの支援不足など、酪農家の足かせとなっている問題は多々あります。この研修で得たことを生かして、牛の個体管理をきめ細かく行い、人工授精で牛の質を改善し、より収益性の高い酪農を推進していきたいと思います」。

 


〇ジョセフ・ビャルハンガ氏「獣医師の立場から」

 

ビャルハンガ氏はウガンダの酪農の歴史や概要を紹介し、疾病、繁殖の課題、生産性が低い原因、その解決について述べました。

「ウガンダで飼育されている乳牛の93%は在来種のアンコ-レ牛とその交雑種で、生産性の高い外来種は7%しかありません。さまざまな問題はありますが、ウガンダは気候が酪農に適しており、土壌は肥沃で、政情が安定しているという利点があります。このプロジェクトによって一般農家が直面している問題を解決し、生産性向上につなげることを目指して日々活動しています」。


続いて、本プロジェクトで活躍中の、現地駐在専門家の岡村郁夫氏と、栄養・繁殖管理専門家の中尾敏彦氏が「JICAにおける獣医師活動」と題して講演を行いました。岡村氏は、ウガンダの言語や宗教、気候、交通事情について写真を交えて紹介したのち、プロジェクトの活動内容を報告しました。中尾氏は、ウガンダにおける乳牛の定期的な牛群検診により得られた成果や、繁殖管理のデータを作成して農家に説明・指導している現状を報告しました。

最後に、ウガンダに青年海外協力隊として派遣された経験を持つ安齋雅彦氏が、活動について報告しました。安齋氏は「ビジネスや旅行で訪れるのとは違い、現地で生活することで、そこの人々が本当に必要としているもの、あるいは不要なものを実感として理解できました。この経験で自分の世界観が広がりました」と話しました。

岡村郁夫氏

中尾敏彦氏

安齋雅彦氏


ウガンダの在来種アンコ-レ牛

ウガンダの放牧場

搾乳は手しぼり

集乳所

ムバララ県のマーケット

現地での岡村氏と中尾氏

レポートを農家に持参し説明・指導

日常検査業務をする安齋氏

村でゲリラライブをする安齋氏ら



Recommended

sns sns sns