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RGU生物図鑑【コウヤマキ】高野槙 

2017.07.21ニュース

NEWS NO.43 (2017年度)
RGU生物図鑑【コウヤマキ】高野槙  

 学 名:Sciadopitys verticillata   英 名:Japanese Umbrella-pine
コウヤマキ科(Sciadopityaceae)    コウヤマキ属(Sciadopitys)

 

【コウヤマキあれこれ】
1. A1号館手前に噴水庭園があります。その庭園内に樹皮が灰褐色で、針葉が輪生し狭円錐形の樹冠のコウヤマキが2本植栽されています。
2. コウヤマキは福島県から以南の山地と韓国済州島で自生しています。分布の範囲はかなり狭くなりましたが、地質時代、新生代第三紀では欧州や北米に広く分布していました。
3. コウヤマキは和歌山県の真言宗総本山「高野山」に多く自生しており、この和名は高野山に由来しています。
4. 学名のSciadopitys は、ギリシャ語のsciadoc(傘)とpitys(マツ)の合成から、verticillataは 葉が輪のようにつく様子から、輪生を意味しています。
5. 英名のUmbrella-pineは、ラテン語のumbraは影+ellaは小さな属名を意味し、全体でumbrellaは傘の意味、pinusはマツヤニをだすマツの木の意味です。
6. 針葉は柔らかくしなやかで、長さは110~130mmほどで表面はつやがあります。葉の裏面には黄緑色の気孔帯が見られます。針葉樹の葉肉断面の顕微鏡観察に適しています。
7. 枝には70mmの短枝と100mmの長枝があり、針葉が輪生しています。若枝は松臭のする白色でやや渋みのある乳液を出します。
8. 写真の球果は前年の松ぼっくりで、50×85mmの楕円形をなしており、今年の秋期には成熟します。
9. 材木としては丈夫で朽ちにくく、水にも強い特性をもちます。古代は木棺や水桶、橋杭などに用いられました。古墳時代前期の竪穴式石室の船形木棺や昔の墨田川にかかる千住大橋の橋杭にコウヤマキは使われました。


コウヤマキ球果と針葉

コウヤマキ樹皮

コウヤマキ枝と葉

球果

新球果と針葉乳液

針葉裏面



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