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酪ネット主催「原発20km圏内の牛たち~福島の酪農家を取材して~」講演会

2012.04.13ニュース

NEWS NO.5(2012年度)

本学学生主催の講演会を開催

「原発20km圏内の牛たち~福島の酪農家を取材して~」

 

酪農学園大学学生ネットワーク(略称:酪ネット)主催の講演会「原発20km圏内の牛たち~福島の酪農家を取材して~」が、フリージャーナリストの坂本工氏をお招して、4月10日(火)14時からC1号館101番教室で開かれました。

酪ネットは、本学学生のボランティア団体で、昨年4月から東日本大震災復興にあたり、大船渡や石巻・気仙沼を中心にさまざまな支援ボランティア活動を継続的に行ってきました。今回の講演会は、福島第一原発事故における酪農家、畜産家のリアルな現状を伝えようと、実家が福島県大熊町で畜産業を営んでいる池田健太さん(酪農学科4年)ら学生たちが企画したもので、会場には学生・教職員のほか一般市民ら95名が参加しました。

講演は二部構成で、 第一部は14時~坂本工氏による講演会。続いて、第二部では来場者による意見交換会が行われました。

第一部で坂本氏は、「原発20km圏内にある福島県の酪農家たちを10カ月間取材し、牛を離すことを選んだ人、離すことができずに避難してもどることができなかった人、牛飼いの意地だと経済価値がなくなった牛に餌を与え続ける人。皆、苦悩や葛藤を抱えている。立ち入りが禁止され、報道されることがない現実を当事者だけの問題にしてはいけない。職業が違う者も、全ての人が問われていることなのだ。報道規制により牛たちの悲惨な現実を隠し、跡形もなくきれいに掃除してから公開する。それは知る権利に答えているだろうか?私は何を伝えなければいけないのかを問われているのだと思う」と命懸けの被災地での活動について、写真を丁寧に紹介しながら語りました。

写真は、牛舎から離され野生化した牛たち、牛舎に残されあるいは繋留されたまま餓死した牛たちなどが映し出され、報道されることのなかった光景を目にして会場は静まりかえりました。

第二部では池田健太さん(酪農学科4年)が司会となって、「事故から何を学ぶか?家畜の生命とは?」と題して、意見交換がおこなわれました。

池田さんは、「家畜の生命はどのようなに考えたら良いのか、みなさんの意見を聞いて勉強したい」と参加者に意見を求めました。参加者は、「家畜は、人間の管理下で生きているものだから、人間には管理責任がある。」「繋留されたまま放置するなんてありえない安楽死すべきだった」「牛を放すことは、責任放棄だったかもしれないが、命が優先」「水が止まったなら乳牛は長く生きられなし、安楽死する時間もなかったのではないか」など意見が述べられまたした。また、獣医師として、宮崎で口蹄疫が発生した際に現地で活動した教員は、「口蹄疫の場合とは全く違う、白骨化した牛を見て苦しんでいる、整理ができない」とコメントしました。

最後に、坂本氏は、「福島第一原発事故は、私たちが思っているのとは、全く違う次元の事故であること。ありえないことが起きた事を伝えたかった。そして、今、私たちはそこに住んでいる。それは、エネルギー源を変えれば良いといこではなく、豊かさの質は何か?根本的に考える、そういうところに立たされいる」と話ました。

 

坂本 工氏

池田健太さん(酪農学科4年)

坂本工氏

池田健太さん(酪農学科4年)

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