酪農学園大学の環境への取り組み

酪農学園大学の環境への取り組み
建学の精神と環境憲章

 「三愛主義」と「健土健民」を建学の精神とする酪農学園にあって、この地球上で人類が幸福になれる「道」を説くことは、「健全な農業の営みを導く理念」を研ぎ出すことに他なりません。
 「三愛主義(神を愛し、人を愛し、土を愛す)」は、宇宙の摂理を探求し理解に努めること、ともに生きる隣人の存在を認めこれを理解すること、そして、人類存続の礎である大地の役割を理解し、その存在を尊ぶことを教えています。「健土健民」は「土を離れて人類は存在し得ないこと」、「自然との調和を図らずして人類は幸福に暮らせないこと」を教えています。
 この精神には、足尾鉱毒事件解決に深く関わった学園創立者の世界観が表されております。自然との調和を図る農業の発展が人類の幸福に必要不可欠であることを創立の理念として、今日まで七十五年の歴史を積み重ねてきています。「自然」を「土」で表し、「土の存在」を認め、「健やかな土」の保全に努める。健全な地球環境の中で成り立つ農業が人間の身体的、精神的健全性を維持すると言う考えです。循環農法、有機農業と言う農業の営み方を提唱し、自然との調和のとれた人類の在り方を教えています。
 私達はこの教えを具現化し普及を目的として、より具体的に行動するための酪農学園環境憲章を制定しました。この憲章は、学園における日常の教育、研究が建学の精神と乖離しないように、常日頃これを諌め、目標の確認を行う為の澪標として位置づけます。
 人の営むあらゆる産業が農業を土台としていることを知り、健全な農業の在り方が健全な地球環境を維持する上で必要不可欠である事を学ばなければなりません。広く環境を意識した生活の営みが求められているのです。高等教育機関である大学においては、この環境保全に結びつく教育と実践を通して社会への貢献を果たさなければなりません。

 学 長 
  谷 山 弘 行