| 新製品企画開発発表会開催(2009) |
酪農学園大学酪農学部食品流通学科の食品企画開発研究室は12月4日(金)に「新製品企画開発発表会」を行いました。 食品企画開発研究室では、学生にできるだけ早い時期に社会との関わりを持たせることを目的に、3年生を食品企業に仮想入社させ、その製品企画室に所属したとして新製品を企画開発させています。今年度の3年生8名は、北海道コカ・コーラボトリング株式会社およびサッポロライス株式会社のご協力をいただきながら、清涼飲料、野菜飲料や乳飲料、および今までにないリゾットタイプのおにぎりやスティック状のおにぎりなどを開発しました。 発表会には両社以外に当研究室で開発した小豆の皮を用いた小豆スイーツを製造販売していただいている田中製餡株式会社、過熱蒸気処理した野菜ペーストをご提供いただいた株式会社グリーンパートナー、中小企業基盤整備機構やホクレン農業協同組合連合会、さらに北海道情報大学の方々にご出席をいただきました。 学生はそれぞれ担当した会社の新製品について各種環境分析、インタビューやアンケート調査結果から開発テーマを策定し、それを基に具体的な製品コンセプトを考え、複数の新製品を開発致しました。発表会ではこれら新製品の開発に至った経緯および製品の内容を説明した後、試作品を試食していただき、出席者の皆様からご講評をいただきました。 |
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北海道コカ・コーラボトリング株式会社への新製品提案 淺沼美宇・笠原麻衣・丹治菜月・真坂洋紀のグループは、社会環境、清涼飲料業界の環境や北海道コカ・コーラボトリング株式会社の社内環境などを調査・分析した結果や学生などを対象にしたアンケート調査結果などに基づき、[北海道の食を楽しむ]と「飲み物で心と体を健康に」を開発テーマとしました。 次に、マインドマップ法を用い、「北海道の食を楽しむ」および「飲み物で心と体を健康に」というテーマから新製品として、規格外の野菜などを用いた飲料「野菜飲料」(製品名:野菜ポテ~ジュ)、ブロッコロリーと抹茶を用いた乳飲料(製品名:北海道☆抹茶ミルク(inブロッコロ))、レアチーズの素材を配合した飲料(製品名:北海道レアチーズケーキ)、健康や美容に効果的なハスカップを用いたゼリー状飲料(製品名:ハスカップσJelly)、ハスカップ果汁の入った炭酸飲料(製品名:ハスカップσSODA)、および米と豆を用いた白いお汁粉(製品名:ほっこり*ホワイトおしるこ)を考えました。 これらを試作するに当たっては、大学で学んだ加工技術や添加物に関する知識を大いに活用し、製品として満足できるものにすべく努力いたしました。 |
| ● | 野菜ポテ~ジュは過熱水蒸気処理したかぼちゃやジャガイモおよびニンジン、海藻エキスさらにトウモロコシや大根 および食品加工において副産物として生じるブロッコリーの茎の他8種類の野菜をそれぞれ各種酵素で処理し、滑らかなペーストにしたものを原料とした健康的な野菜飲料です。 | | ● | 北海道☆抹茶ミルク(inブロッコロ)は江別市で生産されているブロッコリーの規格外品や食品加工における副産物である茎を酵素で処理してペースト状にしたものを使用し、この青臭みを抑制するために糖や抹茶を加えて飲み易くした乳飲料です。 | | ● | 北海道レアチーズケーキはレアチーズケーキの原料を基本に調合したケーキの風味を味わうことのできる飲料です。 また、飲料であることから歩きながらでもチーズケーキが味わえるという手軽さもあります。さらに、賞味期限の短 いケーキを長期間保存して飲むことがかのうであるというメリットもあります。 | | ● | ハスカップσJellyはポリフェノールが豊富に含まれているハスカップを丸ごと酵素で処理することによってペースト状にし、これを希釈した後ゲル化剤を添加してこの一部をゲル状にした果汁飲料です。 | | ● | ハスカップσSODAは丸ごと酵素処理したハスカップを原料とし、これにゼロキロカロリーの甘味料と炭酸を加えた低カロリーの果汁飲料です。ハスカップの果汁感と炭酸のさわやかさが味わえます。 | | ● | ほっこり*ホワイトおしるこは酵素によって液状化した米を主原料とし、これにインゲン豆のこし餡を加えた飲料です。米を用いているのが風味的に感じられない、温めても冷やしても飲用可能なおしるこ飲料です。 |
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北海道コカ・コーラボトリング株式会社の方々からは「新製品を企画開発するプロセスがすばらしい」、[アイデアの入り口が広がった]、「野菜ポテ~ジュの粘度をもう少し下げては」、「北海道レアチーズケーキは売れる数は少ないだろうけれど160mlで価格が250円位に設定した方が良いのでは」、「ハスカップσJellyについてはターゲットが美容を気にする女性であることから、もう少し果汁を入れて酸っぱくしても良いのでは」などの感想や意見をいただきました。 また、その他の参加者の方々からは、「ハスカップσSODAにレモン果汁を入れてスッキリ感を出した方が良い」、「ほっこり*ホワイトおしるこに餅を入れてみては」、「すべての製品についてカロリー表示した方が分かり易い」などの意見が寄せられました。このように課題は多々ありますが、今回企画開発した製品の中で商品化に繋がるものがあればと考えております。 |
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サッポロライス株式会社への新製品提案 古倉俊一・佐藤加奈・中 綾子・山本啓寛のグループも北海道コカ・コーラボトリング株式会社を担当したグループと同様に、各種環境分析、およびインタビューやアンケート調査は勿論、ブレーンストーミングやKJ法を有効に活用しながら「見て食べて健康的なおにぎり」および「ライフスタイルに合わせたおにぎり」を開発テーマとして設定しました。そして、それらを基にマインドマップ法を用いて新製品を考えて開発したのが求肥を用いたおにぎり(製品名:もっちゃん)、煮こごり状の鮭を作り、ソーセージにしたものを芯にしたスティック状のおにぎり(製品名:道産子ロール)、スープを芯にしたスティック状のおにぎり(製品名:とろ~りしちゅ~スティック)、おにぎりと和風のスープを組み合わせたスープおにぎり(製品名:和風チーズリゾット)、おからを用いたハンバーグを挟んだライスバーガー(製品名:DAIZUバーガー)です。 |
| ● | もっちゃんは粉末化した焼き海苔やペースト状にした梅干やほうれん草、またはきなこを加えた求肥でもち米とうるち米を半分ずつ混合したご飯を包んだ今までない食感と風味を持ったお菓子感覚で食べることのできるおにぎりです。なお、市販の求肥は甘味度が高いため、低甘味で老化抑制効果のあるトレハロースを配合した求肥を作って用いています。 | | ● | 道産子ロールは脂肪分の少ない鮭を主原料に野菜や大豆たんぱく質を加えてペースト状にしたものに煮こごり状の物性になるゲル化剤を加えたものをソーセージにしました。これをライスペーパーで巻いた後、芯にして作ったスティック状のおにぎりです。 | | ● | とろ~りしちゅ~スティックは各種野菜を加えたクリームスープに煮こごり状の物性になるゲル化剤を添加し、これをライスペーパーで巻いた後、芯にして作ったステッィク状のおにぎりです。・和風チーズリゾットは野菜、魚介類、とろろ昆布を加えて作ったスープをカップに入れて凍結した後、一旦取り出してその表面をゲル化剤で被覆します。これを再度カップに入れ、この上に両面を焼いた平板状のおにぎりを載せた冷凍食品です。食べる時には電子レンジで解凍し、上部のおにぎりを崩しながらスープとおにぎりの下に入っているナチュラルチーズを混ぜながら食べます。 | | ● | DIZUバーガーはおからに野菜および乳化液を加えたものに大豆たんぱく質の粉末を添加した後ハンバーグに成形します。この上に弾力性を付与するゲル化剤を加えた液に浸漬しておいた凍豆腐を乗せた後油で揚げたものを平板状のおにぎりで挟んだライスバーガーです。 |
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| サッポロライス株式会社の方からは「おにぎりは身近なだけに既成概念に捕らわれてしまう。スープをゲル化して用いるなど多くのヒントをいただいた」、「常に消費者の立場から商品を考えなければならない」、「和風チーズリゾットは大変興味深い」などの感想や意見をいただきました。 また、他の参加者の方々からは「もっちゃんの具のインパクトがない」「もっちゃんの色があざやかだ」、「和風チーズリゾットはチーズとスープが合っている」、「道産子ロールやトロ~リしちゅ~スティックの発想が面白いが、ライスペーパーが硬い」、「DAIZUバーガーは鶏肉みたいで歯ごたえを感じる」などのコメントをいただきました。 |
| ● | 「ブロッコリーはスイーツになりたかったのです」はブロッコリーのペーストを約40%加えたスイーツです。ブロッコリーは青臭みが強く、また苦味が強いことから、これを抑制するため、少量の油脂を高速で撹拌している中にこのペーストをゆっくりと加えて油中水滴型の乳化液を作成したものを使用しています。これは当日参加いただいた上記2社以外の企業を対象に提案させていただきました。コメントしては「プリンに見えるので容器などを変え、プリンではないことを強調すべきである」などの助言をいただきました。 |
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今回の発表会にはご協力いただいた上記の2社、素材を提供いただいた会社や公的機関、他大学および報道関係者など多くの方々のご出席をいただき、大変盛況に行うことができました。 3年生は4月から約8ヵ月間、「取り組むからには絶対に商品化する」という信念の基に勢力的に取組み、特に10月および11月は授業終了後遅くまで大学に残ったり、また、土曜日や日曜日に大学に出て来て企画書の作成や製品の試作などを行っておりました。 学生にとってはプロジェクトとして取り組み、一つのことをやり遂げるということは初めてであり、お互い意思の疎通などに苦労している時もありました。しかし、それぞれのプロジェクトのメンバーは目標とした成果を達成することができ、大きな自信が得られたものと思います。 この経験は就職活動において、また、社会に出ても役立つものと考えております。 酪農学園大学 酪農学部 食品流通学科 食品企画開発研究室 本多芳彦 |
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