1.開会のあいさつ 酪農学園大学・酪農学園大学短期大学部 学長 谷山 弘行 |
 | 「本学は来年度より、環境共生学類に野生動物コースを設置し、野生動物管理の担い手を育成していきます。今回、シンポジウムのテーマとなっている北海道の野生動物管理の担い手育成に本格的に取り組んでいきます」とあいさつしました。 |
2.趣旨説明 環境システム学部 生命環境学科 教授 赤坂 猛(エゾシカネットワーク 会長) |
 | 「エゾシカによる被害が深刻化する中で、ハンターの担い手は急激に減少しており、野生動物管理を担っていく人材育成が大きな課題となっています。今回、アメリカにおける最新シカ対策とドイツの狩猟を学ぶ機会を得ることができました。専門集団による野生動物管理・自然資源利用としての狩猟管理について、先進地の事例を紹介していただき、北海道での応用について議論を深めていきたい」とあいさつしました。 |
3.「アメリカにおける専門家による野生動物の個体数管理」 ホワイトバッファロー社 代表 Dr.Anthony DeNicola |
 | 野生動物管理による危害から固有種や生態系を保護するために個体数管理と研究を専門に行う非営利団体である、ホワイトバッファロー社代表のアンソニー・デニコラ博士は、ホワイトバッファロー社が取り扱う問題、管理方法の選択肢、野生動物の致死的な個体数調整方法の選択、専門的捕獲者と狩猟者の違い、捕獲方法などを説明しました。 「アメリカでは、高度な技術を持って狩猟を行う専門家(プロの捕獲チーム)が、ビジネスとしてシカの管理を担い、大きな効果を上げている」と自身の活動をもとに話しました。 |
4.「ドイツの狩猟学と野生動物管理官の育成」 ミュンヘン工科大学 教授 Dr.Markus Schaller |
 | バイエルン州フォレストサービスのスタッフとして、森林資源管理や野生動物管理について20年以上の実務経験があるシャラー博士は、林業の一環としてのドイツのシカ管理について講演。狩猟動物管理の必要性、職業狩猟者の教育、訓練と役割などを説明しました。 「ドイツでは狩猟教育は大学のコースの一環であり、高度な技術を身につけた狩猟の担い手を養成している。日本でもレベルの高い狩猟の担い手を養成していけば、シカ駆除に効果を上げられる」と期待を込めました。 |
5.「北海道におけるエゾシカ問題と専門家育成の必要性」 北海道立総合研究機構 研究主幹 宇野 裕之 |
 | ヒトとシカの関わりの歴史、エゾシカの保護管理、専門家育成の必要性、今後の課題について説明しました。 「エゾシカの問題はますます進行されると予測されます。職業的捕獲者の育成および狩猟者育成、野生生物管理者の育成など保護管理体制の整備が急務となっています」と指摘しました。 |
6.「酪農学園大学が進める狩猟者の育成プログラム」 環境システム学部 生命環境学科 講師 伊吾田 宏正 |
 | 狩猟者の動向、新たなエゾシカ問題、野生動物管理の適性、西興部村の取り組み、NPO西興部村猟区の活動、英国のハンター認証制度、本学での取り組み(狩猟学講義、狩猟実習、解体料理実習)などを説明しました。 「来年開設する野生動物学コースにおいて、市町村や農協、森林組合等の職員といった野生動物管理の最前線でコーディネーター役として活躍できる人材を育てていきたい」また、「野生動物を地域の自然資源として、持続的に利用していくことも重要」と話ました。 |
7. 総合討論 司会・通訳:環境システム学部 生命環境学科 准教授 吉田 剛司 |
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8.閉会の挨拶 環境システム学部 生命環境学科学部長 教授 金子 正美 |
 | 「今後の北海道のエゾシカ問題について、大変活発な議論になったと思います。 野生動物の問題は地域の課題です。関係機関が連携し、それぞれの役割分担の中で、次世代の体制を構築していくことが重要だと思います」とあいさつしました。 |