教員・研究室
取得学位 | 農学博士 |
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研究室・ユニット名 | 流通マーケティング |
研究テーマ | リユース容器と計量販売による物流コスト削減に関する実証的研究 |
学びのキーワード | 流通コストリユース容器計量販売省資源循環 |
教育・研究への取り組み | 生産者と消費者にとっての流通の役割について学びます。巨大化しつつある食料品を取りまく流通の活動形態や内容など、実質的な食品流通のリーダーの実態を調査・分析し、今日発生している環境問題、温暖化問題の本質を把握する。それらを通じて、より安全で豊かな国民生活を実現するためのSDGsを基本とした食品流通のあり方を学生と一緒に探求していきます。 |
受験生へのメッセージ | 生産と消費を結ぶ流通は私たちの生活において不可欠な存在である。ますますグローバル化が進む中、本学で理論と実践で学び、人間の命と健康を守り安全で安心な食べ物を流通させる食品流通のプロを目指そう! |
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研究シーズ
研究キーワード | 青果物物流 リユースコンテナ 流通コスト |
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青果物のリユース容器を利用した計量販売に関する実証的研究
研究の概要・特徴
研究概要
1.多くの青果物の輸送包装容器として利用されてきた段ボール箱や発泡スチロール箱などから、リユース容器への転換による地球温暖化防止と、経済的優位性に関する実証的に解明
2.わが国の青果物販売における定量定価販売から、計量販売への転換による、物流コスト削減に関する実証的研究
研究内容と特徴
青果物の輸送包装容器として用いられてきた段ボール箱に変わり、リユース容器の利用がわが国流通でも増大しつつある。リユース容器は、何度でも繰り返し利用ができ、ワンウエイ利用の段ボールに比べ省資源でCO₂の排出も非常に少ない容器であるだけでなく、段ボール箱などに比べ経済性や青果物の品質においても優れていることを明らかにし、わが国の青果物流通での普及と定着をめざす。
また、個体差の大きい青果物を定量定価販売するわが国では、産地や流通段階において、細かな規格・選別や多くの小包装(個装)がおこなわれている。海外の小売では、個体差が大きい農産物の特徴をふまえ、計量器を使用した計量販売が一般的である。計量販売は、消費者が自身の感性に基づき、料理や人数など用途に基づき、自分で好きな大きさ、形の青果物を好きな量だけ選び購入する方法である。わが国の小売業において、青果物の定量定価販売から計量販売への転換の必要性を生産者と卸売業者、小売業者と連携し実証的に解明し、計量販売の普及と拡大をめざしている。
産業界等へのアピールポイント(用途・応用例等)
アピールポイント
リユース容器は、地球温暖化防止のための二酸化炭素排出削減効果だけでなく、経済性や青果物の品質においても優れている。また計量販売は、物流コストを削減するだけでなく、小売価格の引き下げや生産者の収入を増大させる。
用途・応用例
・青果物以外の食品への輸送包装容器の拡大
・循環システムの卸売市場流通への導入
・食料・農産物の小売販売方法に導入
・農産物直売所の販売に利用