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第5回大気エアロゾルシンポジウム-陸・植物・空-を開催

2018.03.02ニュース

NEWS NO.135(2017年度)

第5回大気エアロゾルシンポジウム-陸・植物・空-を開催

本学と(地独)北海道立総合研究機構環境科学研究センター、大気環境学会北海道東北支部の共催による公開シンポジウム「第5回大気エアロゾルシンポジウム-陸・植物・空-」が、2月23日(金)本学研修館で開催されました。今年のエアロゾルシンポジウムでは、植物とエアロゾルとの関係を幅広く取り上げ、身近に起こっている様々な現象についての講演が行われました。

 

 

北海道大学 宮﨑雄三助教

 

基調講演では、最初に北海道大学の宮﨑雄三助教が「植生に由来するエアロゾルと雲生成への影響」と題して、大気エアロゾルの中でも、特に有機エアロゾルについて解説しました。有機エアロゾルとは炭素原子が構造の基本骨格を成すもので、植物、微生物や化石燃料の燃焼など様々な発生源があります。宮崎助教は森林で短期・長期に渡って大気観測を行った結果を示し、有機エアロゾルが雲の生成に強く関与している可能性について報告し、植生を起源とするエアロゾルは大気を介して気候の変化に深く関与していると話しました。


酪農学園大学 森志郎准教授

 

続いて、本学・循環農学類の森志郎准教授(園芸学研究室)が「作物生産におけるエアロゾル」と題して講演しました。森准教授は園芸生産の概要について述べたのち、作物栽培におけるエアロゾルについて、写真を交えて具体的な事例を紹介しました。作物に病害を起こす病原菌に対する防除や、暖房設備から出る化石燃料のエアロゾルを軽減するための、バイオマス燃料や太陽光利用などを取り入れた農業活動を紹介しました。また、花き生産における花粉の発生と暴露が生産者にとって問題となっており、エアロゾル研究からその解決のヒントが得られるのではないかと期待を述べました。


FRS コーポレーション 出村雄太氏

 

一般発表では、FRS コーポレーション(株)の出村雄太氏が「黄砂発生地における植生分布と黄砂エアロゾル」と題して、黄砂の発生源である乾燥湖の研究について話しました。黄砂エアロゾルには、人や家畜への健康被害や農業や交通への障害という負の面がある一方、海洋の微生物多様性を維持するなど正の面も持つことを紹介し、その黄砂エアロゾルは、砂漠地帯の植生の影響や乾燥湖では発生しやすいという研究成果を報告しました。


酪農学園大学 能田淳准教授

 

続いて、本学・獣医学類の能田淳准教授(環境衛生学ユニット)が「バイオエアロゾルと植生の関連性について」と題して講演しました。バイオエアロゾルとは大気中に浮遊する微生物で、細菌やウイルスなどが健康被害を引き起こすと紹介しました。国内外の複数地域の大気エアロゾルを捕集し、微生物叢(微生物の集合体)をメタゲノム解析にて行った結果について話しました。中国、大陸でのバイオエアロゾルは、強風の時ほど多様な種類が含まれることがわかり、これらに含まれる植物由来と考えられる遺伝子情報から多様性の増加要因の可能性、さらなる検証が必要とされていると話しました。


野英二副学長による開会あいさつ

講演後の質疑応答

活発な議論が交わされた

 

 

 

 

 




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