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2019年度 入学式における学長式辞

皆様はじめまして、学長 竹花一成と申します。よろしく願い致します。

2019年度酪農学園大学および大学院の入学式が学校法人酪農学園谷山弘行理事長をはじめ、江別市、酪農学園関係諸団体、本学名誉教授の皆様の参加をいただき開催できます事、教職員を代表しお礼申し上げますと共に、4年間または6年間酪農学園大学、大学院で学ぶ775名の皆さんの入学を心より歓迎いたします。そして、ご家族の皆さまには、在学中、物心両面からお子さまを支えていただきます様、ここにお願い申し上げます。

さて、大学とは多くの人、考え、機会(チャンス)との「出会いの場」です。新入生の皆さんは今すでに最初の出会いに直面しています。それは人生の大事な友との出会いです。出会いにおける最初の言葉は「始めまして」そして「よろしくお願いします」です。

「礼儀正しさにまさる攻撃力はない、成功する人の共通点は規律を重んじている」、この言葉はカナダの実業家キングスレイ・フォ―ドの言葉です。平凡なひびきの言葉ですが、それだけに率直(そっちょく)で人間として備(そな)えるべき心得として重みのある言葉です。礼儀正しさや規律というものは目立たないものですが人生において極めて強力な武器となるものです。良き習慣は才能をも超える。是非、礼儀や規律を重んじ、習慣とし大学生活を始めてください。

皆さん、大学教育というものはある意味で贅沢なものです。すでに同年代で働いている人もいる時に、皆さんは目標を持ち、ご家族の皆さんの協力の基、酪農学園大学に入学したわけです。しかし、これから展開される教育では皆さんの目標とはかけ離れ、その時点では何に役立つのかわからないような事をも学ばねばならないからです。しかし、そこにこそ大学教育の価値があります。

本学は教育方針として実学教育を掲(かかげ)ています。目に見え「すぐに役立つこと」を教えます。しかし、同時に「すぐには役立たない事」かもしれませんが長期的に見れば必ず役立つことも教えます。この「すぐに役立たない事」とは、本学が低学年に用意している基盤教育を主に指します。ひと昔前、いわゆる教養科目というものは、高校の内容の繰り返しで無意味なものだとも評されていました。でも今は違います。短時間で大きな変化をする社会において、生き残っていくための武器「本当の教養」を与えるものといっても過言ではありません。だからこそ我々は人としての基盤を造る学問「基盤教育」と名付けています。

よく知の集積が「教養」と言われますが、知識をいくら集めても「本当の教養」は身につきません。自分の目でものを見、自分の頭で考える力こそが大事なのです。ものを見、考える力は知識や学歴の多寡(たか)とは関係ないところで養われます。即ち知識だけに頼る事なく、自分の目で物を見、自分の頭で考える力をもつ。現実を正しく直視、把握し、そこから「自前の」判断力や洞察力を養うことが出来る能力が「本当の教養」すなわち、これが(人生の教養)です。それにすぐに役に立つ知識「実践する力」を併せ持たせる事が本学が目指す教育になります。

さて、ご家族の方には本日会場入り口に置いてありました「酪農学園の創立黒澤酉蔵と建学の精神」を手にしてください。この本は基盤教育の中の自校教育の一つである建学原論で用いるテキストです。本学固有の学問で、本学の設立の必然性を学ぶ学問です。7ページを開いてみて下さい。「知行合一(ちぎょうごういつ)」の説明が記載されています。最後の3行です。知って行わないのは、未だ知らないと同じである。と記載されています。行動や実践に落とし込めない知識は、いくら積み重ねても使いものに成らない、知らないことと同じであるというものです。すなわち人間性(人生の教養)とそれを「実践する力」を併せ持つ事が何よりも重要ということです。

総合的な能力を兼備(けんび)すること、これはドイツの哲学者で近代哲学の祖ともいわれるカントのいう人生では知(知性)、情(感情)、意(意志)のバランスという事になります。「人間性」と「実践する力」のバランスはこの大学での多くの「出会い」に皆さんは必ず得られます。しっかり「出会い」を活用して下さい。

さて教職員の皆さん、今日ここに775名の新入生が我々の持つ教育能力(すなわち知識、経験、展望)を求め入学いたしました。我々はその期待に応え、DPに向かう教育を行い、一人の脱落者も出すことなく、「建学の精神」の継承者として世に出してください。ここに集う新入生は次の世紀の基盤を作る大事な人材です。我々の背中を見せ、共に過ごす時間を作り、大事な人材をしっかりと「磨き上げ」酪農学園人として世に輩出させる事を学長として指示します。

最後になりますが、ご家族の皆様、今日この場でお子様を受け取りました。皆様の期待に応えるべく教育に邁進致しますのでステークホルダー、本学の応援団として教育に対するご意見を賜れば幸いです。

新たな時代の幕開けの年における学長式辞と致します。

2019年4月4日 酪農学園大学 学長 竹花 一成




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