肉畜生産ステーション放牧場

酪農学園の建学の精神(キリスト教に基づく「神を愛し、人を愛し、土を愛する」三愛主義)、健土健民の思想の下、教育理念に基づく実学教育の推進と教育の質を保証し、これまで附属農場、元野幌農場など多岐にわかれていた学園の実学教育に関わる教育運営や施設を一元化することによって、関連する教育・研究の充実化に寄与することを目的として、「酪農学園 フィールド教育研究センター」を設置し、農業の教育研究を推進していきます。

酪農生産ステーション

酪農生産ステーションでは、毎朝夕の搾乳作業、乳牛の飼養管理、粗飼料生産と飼料調整、排せつ物の堆肥化・スラリー化、バイオガスプラント運用の取り組み等、さまざまな酪農形態を学ぶことができます。 2つの異なるシステムの牛舎があり、循環農法型により約180頭の乳牛を飼育しています。フリーストール牛舎は牛が自由に行動・採食でき、繋ぎ飼い牛舎は1頭1頭の牛をしっかりと管理しながら飼育することができる牛舎となっており、実践的な教育・研究を推進しています。

酪農生産ステーション
キャンパス内に広がる放牧地
酪農生産ステーション
学生が子牛や育成牛の管理を行っている
酪農生産ステーション
1年次に行う健土健民入門実習「乳牛の体格測定」の様子

データ

土地

牧草地 53.6万㎡
デントコーン 17.3万㎡
放牧地 1.4万㎡

主な施設

フリーストール牛舎 1,439.6㎡
繋ぎ飼い牛舎 550.8㎡
育成牛舎 432.0㎡
搾乳棟 754.2㎡
バンカーサイロ 1,062.5㎡
  • 乳牛(ホルスタイン種、ジャージー種)

肉畜生産ステーション

肉畜生産ステーションでは、肉畜の飼育、生産、医療、出荷までを学ぶことができます。約80頭の黒毛和種や日本短角種を飼養する農場、めん羊、豚、鶏を飼養する農場の2カ所で、教育研究を展開しており、飼料設計から日常的管理まで教職員と学生が運営し、さらにエコフィード(食品残渣等を利用して製造された飼料)の利用を進めることにより、低コスト飼料の実現を図っています。また、肉牛、豚、羊は外部へ出荷して高評価を得ています。

肉畜生産ステーション
学生が日々の飼育管理を行っている
肉畜生産ステーション
ここで生まれた子豚たち
肉畜生産ステーション
羊舎で行われた羊の妊娠鑑定

データ

土地

採草・牧草地 58.6万㎡

主な施設

肉牛牛舎 1,672.0㎡(80頭)
豚舎 904.2㎡(170頭)
鶏舎 498.8㎡
(ケージ:400羽・平飼い:450羽)
羊舎 419.5㎡(20頭)
多目的倉庫 396.9㎡
  • 肉牛(黒毛和種、日本短角種)
  • 豚(交雑種母豚(主にLW種※)、純粋種母豚(ランドレース種)、種雄豚(デュロック種)、肥育豚(主にLWD種※)
  • 羊(サフォーク種、テクセル種)
  • 鶏(さくら、もみじ)

※Wは大ヨークシャ種、Lはランドレース種、Dはデュロック種

作物生産ステーション

作物生産ステーションでは、施設として実習棟、ビニールハウス、各種温室、土地として各種露地圃場(水田を含む)、展示圃場、サンプル採取圃場を運営・管理しています。これらの施設・土地は、作物生産にかかわる大学・高校の教育における実習・実験に用いられているとともに、大学においては実践的な研究を実施する場となっています。

作物生産ステーション
収穫に向けコムギ生育ステージの判断法を学ぶ学生たち
作物生産ステーション
サイレージ用トウモロコシ圃場(2万㎡)の実規模収量調査の様子
作物生産ステーション
特設コンクリート水田で水稲の形態変化を研究

データ

土地

露地栽培露地圃場 12,911.5㎡
園芸作物露地圃場 591.0㎡
展示圃場 673.2㎡
畑作物露地圃場 4,182.0㎡
サンプル採集圃場(作物病理学用) 116.6㎡

主な施設

実習棟 1,275.0㎡
ビニールハウス 2,824.7㎡
花きガラス温室 331.0㎡
野菜ガラス温室 331.0㎡
作物ガラス温室 331.0㎡
作物保護ガラス温室 331.0㎡
水田圃場 1,400.0㎡

酪農学園フィールド教育研究センター報告書

酪農学園フィールド教育研究センターでは1年間のデータをまとめた報告書を発行しております。
ご覧ください。