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北村浩教授らの研究が、平成28年度「東和食品研究振興会の学術奨励金」に採択

2016.07.21ニュース

NEWS NO.70(2016年度)

北村浩教授らの研究が、平成28年度「東和食品研究振興会の学術奨励金」に採択

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北村浩教授(左から一人目)と研究チーム

一般財団法人東和食品研究振興会は、食品科学に関する学術研究を奨励援助し、国民生活の向上と学術研究に発展に寄与することを目的として、それに沿った研究に学術奨励金(1研究に上限200万円まで)を授与しています。平成28年度の対象研究に、獣医学類の北村浩教授(獣医生理学ユニット)らの研究「ゲノム編集技術と核移植技術によるIARS異常症牛の根本的な治療への試み」が採択されました。

IARS異常症とは、黒毛和種の常染色体の遺伝病で、第8染色体のIARS(isoleucyl-tRNA synthetase)遺伝子が変異し、タンパク質の合成が障害されて自力での起立が困難となり、死に至ります。現在は、変異を保因する牛を繁殖から外すしか対応方法がありませんが、保因牛は肉質が良い個体が多いため、異常がある遺伝子の治療が強く求められています。北村教授の研究チームは、本学が保有するIARS異常症牛を用いて、細胞のゲノム編集を行い、それを健常牛の受精卵に核移植することで、IARS異常症の克服を目指しています。

7月7日(木)には、本学肉畜生産ステーションにおいて、IARS異常症の原因遺伝子を保有する4頭の牛から治療に用いるサンプルが採取されました。北村教授のほか、共同研究者の堂地修教授(家畜繁殖学研究室)、小岩政照教授(生産動物内科学Ⅱユニット)、岩野英知教授(獣医生化学ユニット)と学生たちが、作業を行いました。

P1350093-1北村教授は「黒毛和種は遺伝的な疾患が多く、子牛の損耗疾患の5~7%はIARS異常症で、とても切実な問題です。2013年に報告されたばかりの『CRISPR』というゲノム編集技術は、ゲノム配列の任意の場所を削除、置換、挿入することができ、従来の遺伝子組み換えと違って動物種を選ばず、痕跡も残りません。この技術を使うことにより、生産者にとっても消費者にとっても、絶対に安心、安全と言える高品質の牛を供給できるようにしたいと考えています。酪農学園大学では、このように実際に飼育している成績優秀牛からサンプルを採取することができますので、こういった研究に取り組む上での大きな強みです」と話しました。

 


サンプル採取準備

牛を固定

作業中

岩野教授(左)と北村教授(右)

サンプルを保存

作業後の打ち合わせ




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