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本学学生が「平成29年度 内外環境応答・代謝酵素研究会」で最優秀発表賞を受賞

2017.09.25ニュース

NEWS NO.74 (2017年度)

本学学生が「平成29年度 内外環境応答・代謝酵素研究会」で最優秀発表賞を受賞

9月10日に開催された平成29年度 内外環境応答・代謝酵素研究会において、獣医学研究科博士課程1年家子貴裕(イエコ タカヒロ)さんが最優秀発表賞を受賞しました。

この研究会は様々な代謝酵素をはじめとして、「内外環境応答」に関連する研究すべてを対象としており、この分野の最新の研究の知見の情報交換の場、さらに若手の研究者育成の場ともなることをめざして開催しています。

藤木純平助教(左)家子さん(中央)岩野英知教授(右)

家子さんのコメントは以下のとおりです。

「環境ホルモンとは、ホルモン作用を有し生体に有害な影響を引き起こす化学物質のことです。そのひとつである「ビスフェノールA(BPA)」は、プラスチック製品などに使われていますが、生体に悪影響があることが報告されて以来、複数の国で使用が制限あるいは禁止され、BPAの構造類似体である「ビスフェノールF(BPF)」がBPAの代わりに多く使われています。しかし、BPFはBPAと構造が非常に似ていることからBPAと同様の有害性が指摘されている一方で、BPFの安全性の検証は未だ十分に実施されていません。そこで、BPFの安全性を調査する目的で、ラットを用いてBPFの代謝排泄(無毒化して体外に排泄する)について研究しました。その結果、BPFは、特に妊娠中の母親の肝臓でBPAとは異なる代謝を受けやすいことが明らかになりました。そこで、妊娠中の代謝の違いによって、次世代(子供の世代)への影響も違うのではないかと考え、さらなる研究を行いました。その結果、BPFの代謝物は、胎盤を通過しやすいことが明らかとなり、そのことが、胎児へ到達しやすい原因となっているのではないかという結論に至りました。このことは、様々な化学物質においても同様のことが起こる可能性を示しており、肝臓での代謝の受け方の違いが胎盤の通過のしやすさに影響し、そして胎児への影響を大きく変えることが考えられます。

動物と人間、両方の健康に関わる研究ができて、非常にやりがいを感じています。また、今回、受賞できたことを大変嬉しく思います。岩野先生と藤木先生のご指導、また研究室の仲間の協力があっての受賞だと感じています。これからも研究室全体で一丸となり、さらに研究を進めていきたいと思います」

 

 



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