【学長メッセージ】本学学生・大学院生・保護者の皆さま

Date:2021.03.01

本学学生・大学院生・保護者の皆さま

 在学生の皆さんは、新型コロナウイルス感染症が拡大する不安の中で1年を過ごされ、後学期が終わり一安心されていることでしょう。また、3月を迎え、そろそろ新学期の準備を考えている方も少なくないと思います。  2020年度は、授業を滞りなく進めるために教職員一丸となり、皆さんの安全を最も重要なこととし、考えられる万全な感染対策を取りながら、遠隔授業と対面授業のハイブリッド授業を行ってきました。この間、皆さんに大きな負担を強いることになりましたが、本学は関係機関の指針を守り、学内の専門家(学校医、感染症対策が専門の獣医学類を中心とする教員)を含めた大学危機対策本部会議を設置して、安全確保、感染防止に努めてまいりましたことにご理解をいただきたいと思います。  本学は、一部の科目で実施した対面授業において、様々な感染防止策を講じ、授業中の換気や実習中は一定時間ごとに中断時間を設定するなど、学生が一か所に長時間滞在しないように細心の注意を払い実施いたしました。こうした対策が奏功し、対面授業実施における学内での感染事例はまったく発生しておりません。  大学教育における新型コロナウイルス感染症対策を通じて、学修効果はもとより、皆さんの精神衛生上の観点からも、対面方式による授業(対面授業)の意義や重要性が改めて認識されました。一方、オンデマンド方式を主体とする遠隔授業については、理解度に応じて反復して視聴できるという声も多く聞かれ、その便利さや多様な教育方法の効果も明らかになりました。  2021年度は、しっかりした感染拡大防止の対策をさらに行い、対面授業を中心とした教育を展開してまいります。  実学教育を大切にしている本学として、コロナ禍にあっても皆さんにとって大学生活の意義を十分に感じ取れるようにしたいとの想いから、このような決断をいたしました。もちろん、先に述べましたとおり、遠隔授業の利点も取り入れ、学びやすい授業を展開したいと考えています。  この4月からは、飛沫感染防止のため、教卓に大型アクリル板、実験台にはアクリル板の隔壁をそれぞれ設置します。また、講義棟入口にサーマルカメラを設置し、皆さんはもとより、教職員の体温測定が徹底して実施できるように感染防止対策を強化します。さらに、アドバイザー教員や研究室担当教員による相談等を丁寧に行ってまいります。  課外活動においては、感染防止に関する指導を行い、しばらくの間は各サークルからの申請による許可制によって、安全に活動できるようにいたします。  酪農学園大学は、生命の安全と健康の維持に一層の配慮を行い、皆さんとともに 本学の建学の精神に相応した学びの場を創造するよう努めてまいります。そして、充実した学修、研究ができることを願っています。  在学生の皆さん、保護者の皆様、関係者の皆様の一層のご理解とご協力をいただきますようお願い申し上げます。  残雪のある北海道の広大な本学キャンパスで、お目にかかれる日を楽しみにしています。

2021年3月1日  酪農学園大学  学長 堂地 修