本学のプロジェクトチームが、学術雑誌「The Journal of Poultry Science」にて 2021年度の優秀論文賞を受賞!!

Date:2022.03.31

NEWS NO.80(2021年度)

本学のプロジェクトチームが、学術雑誌「The Journal of Poultry Science」にて 2021年度の優秀論文賞を受賞!!

本学の教員と現場の獣医師とがタッグを組んで、酪農学園フィールド教育研究センター(FEDREC)肉畜生産ステーションの鶏舎を活用した胸肉異常に関する研究プロジェクトを展開しています。このたび、その研究成果の一つとして学術雑誌に投稿した論文が、2021年度の優秀論文賞を受賞しました。

左から、長谷川靖洋助教(食と健康学類)、岩﨑智仁教授(食と健康学類)、渡邉敬文准教授(獣医学類)

本学の教員と現場の獣医師とがタッグを組んで、酪農学園フィールド教育研究センター(FEDREC)肉畜生産ステーションの鶏舎を活用した胸肉異常に関する研究プロジェクトを展開しています。このたび、その研究成果の一つとして学術雑誌に投稿した論文が、2021年度の優秀論文賞を受賞しました。 本学の岩﨑智仁教授(食と健康学類)、渡邉敬文准教授(獣医学類)、長谷川靖洋助教(食と健康学類)、細谷実里奈助教(獣医学類)のブロイラー(肉用鶏)の異常硬化胸に関する研究報告「Nutrition During the Early Rearing Period Affects the Incidence of Wooden Breasts in Broilers」が、国際学術雑誌である「The Journal of Poultry Science」にて2021年度の優秀論文賞を受賞しました。この論文では、育成初期の飼料栄養の不足が異常硬化胸肉の発現に影響する可能性を示唆し、早期の栄養不足の回避が費用対効果の高い給餌戦略であることを報告しています。

受賞者コメント

岩﨑智仁 教授
本学は、畜産現場と獣医・畜産・食肉といった研究者が、垣根なく畜産の課題(問題)に取り組むことが可能な研究機関です。我々は2015年から本プロジェクトを開始して、少しずつですが、現場に還元できる結果を得られるようになってきました。これからも畜産現場に寄与する研究を基礎から応用まで幅広く貪欲に展開していきますので、引き続きのご指導とご鞭撻、ならびにご協力をよろしくお願いします。 なお、本研究は、酪農学園フィールド教育研究センター(FEDREC)肉畜生産ステーションに関わる全ての職員の皆様の全面的なご協力があって実施できた内容です。この場をお借りしてお礼申し上げます。いつも感謝しています。本当にありがとうございます!
渡邉敬文 准教授
研究資金もなく手作りの飼育小屋での研究から始まった本プロジェクトは、目の前の課題を着実に解決しながら進んできました。その成果が認められたことは大きな喜びです。消費者を想像しながら畜産現場の問題意識を共有して、恵まれた学内農場設備と最先端の機器による解析、そして充実したスタッフに支えられて推進する本プロジェクトは本学でしか成し得ないものと考えています。プロジェクトに携わる全ての方へ厚く御礼を申し上げます。
長谷川靖洋 助教
鶏肉は食のタブーが少なく世界で最も消費されている食肉です。表彰していただいた研究内容は、今後の養鶏業界への貢献が期待できる内容です。この成果が日本だけでなく世界中に周知されることを期待しています。 本研究は本学園の多くの方々にご協力いただいて行っています。この場を借りて御礼申し上げます。

【参考】関連リンク ◇岩﨑 智仁 教授(食と健康学類 応用生化学研究室) https://www.rakuno.ac.jp/archives/teacher/9348.html ◇渡邉 敬文 准教授(獣医学類 獣医解剖学ユニット) https://www.rakuno.ac.jp/archives/teacher/9449.html ◇長谷川 靖洋 助教(食と健康学類 応用生化学研究室) https://www.rakuno.ac.jp/archives/teacher/9374.html ◇細谷 実里奈 助教(獣医学類 獣医解剖学ユニット) https://www.rakuno.ac.jp/archives/teacher/9462.html ◆2021.02.15 世界中で発生しているブロイラーの異常胸肉研究プロジェクトの紹介 ― 循環農学類・食と健康学類・獣医学類の協働による安定的な鶏肉の生産に向けた取り組み ― https://www.rakuno.ac.jp/archives/13487.html