獣医学研究科の浮田真琴さんが第165回日本獣医学会学術集会優秀発表賞を受賞

Date:2022.11.08

NEWS NO.36(2022年度)
獣医学研究科の浮田真琴さんが第165回日本獣医学会学術集会優秀発表賞を受賞

9月6日(火)から8日(木)にかけてWeb開催された「第165回日本獣医学会学術集会」において、本学大学院獣医学研究科 獣医学専攻博士課程3年の 浮田真琴さん(獣医疫学ユニット)が優秀発表賞を受賞しました。

<受賞演題>
「養豚場における豚熱発生に対する効果的な農場衛生対策の検討」
〇浮田真琴、松山亮太、磯田典和、大森亮介、山本健久、蒔田浩平

<研究概要>
2018年9月から現在までに国内84戸の養豚場で豚熱が発生し、約35万頭の豚が殺処分されています。これまで豚熱に対する農場衛生対策の効果は評価されていませんでした。そこで、本研究では養豚場を対象に実施した質問票調査結果を基に、野生イノシシや周囲の農場の感染状況を考慮して、農場での衛生対策の有効性を定量的に解析しました。この成果は、豚熱対策に取り組まれている養豚生産者の方々および家畜衛生、畜産関係者に有益な情報を提供することが期待されます。

浮田真琴さんのコメント

この度は、身に余る名誉ある賞を頂き大変光栄に感じております。ご指導してくださった蒔田先生、松山先生、共同研究者の先生方に心から感謝申し上げます。今後も養豚場での豚熱発生を制御するために、日々研究に精進して参ります。

松山亮太助教からのコメント

本研究にはまだ検討すべき事項が多数残っていますが、日本獣医学会という大きな学会でこの取組みを評価して頂けたことをとても嬉しく思います。本研究がより良い研究となるよう、研究指導に尽力したいと思います。

蒔田浩平教授からのコメント

わが国の家畜衛生における重要課題に大学院生ながら根気強く取り組んだ成果が評価され、大変嬉しく思います。現場での問題は進行中ですから、本成果を応用して豚熱が発生しにくい強靭な防疫体制の確立に、さらに取り組んで行かれることを期待しています。

 

獣医疫学ユニットの益々の活躍に期待です。


【参考】
教員・研究室一覧

◆蒔田 浩平教授(獣医疫学ユニット)
https://www.rakuno.ac.jp/archives/teacher/9430.html