学長就任のあいさつ(酪農学園大学学長 岩野英知)

Date:2023.05.01

学長就任のあいさつ

 この度、2023年5月1日付で学長となります岩野英知(いわのひでとも)です。皆様のご支援とご協力を頂きながら、酪農学園大学の発展と永続のために全力を尽くす所存ですので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 2019年に中国で初めて報告された新型コロナウイルス感染症により、この約3年間、世界の状況は大きく変わりました。また、ロシアによるウクライナ侵攻、円安、少子化問題など日本では多くの難しい問題に直面しています。そのような中で、日本においてもコロナ禍の状況を脱し、社会は元の暮らしも取り戻しつつも、今後は以前とは異なり、常に変化が求められる厳しい社会状況が予想されています。このような状況は大学も同様であり、激動とも言える社会変革の中で、今後の大学の在り方が、今、問われています。

 日本の2022年度の大学数は790校であり、そのおよそ75%が私立大学で、日本の大学教育を支えています。私立大学はそれぞれに個性を持ち、各大学が掲げる「建学の精神」に基づき教育が行われます。本学は、農学を専門に学ぶ大学として本学創立者の黒澤酉蔵らにより設立されました。黒澤酉蔵は、「健土健民」、「循環農法図」を教育の基本方針としましたが、これは現在のSDGs(消費社会を見直す持続可能な世界を目指す開発目標)に通じる考え方です。

 今日の大きく変容する社会情勢において、本学の建学の精神である「三愛主義」を基盤とし、SDGsに即した新たな社会への提案を発信できるような研究を推進し、未来を担う若者を導ける教育体制を整えることができるよう学長として邁進したいと思います。

 みなさまのご理解とお力添えをどうぞよろしくお願い致します。

2023年5月1日 
酪農学園大学 
学長 岩野英知