肉牛農場黒毛和種が高等登録3代達成表彰を受賞

Date:2023.12.14

NEWS No.63
肉牛農場黒毛和種が高等登録3代達成表彰を受賞

酪農学園フィールド教育研究センター肉畜生産ステーションの肉牛農場は、2023年12月7日に北海道和牛振興協議会から高等登録3代達成の表彰(全道で39頭)を受けました。

 

 

 黒毛和種の血統登録には、基本登録、本原登録、高等登録があります。高等登録審査を受審するためには、血統・遺伝的不良形質、体型(審査得点)、繁殖成績、産子成績、産肉形質に関する育種価の条件をそれぞれクリアする必要があります。繁殖成績は3産以上で分娩間隔が400日以内であり、産子全てが登記されている必要があります。産子成績では、娘牛1頭以上が基本登録または本原登録における審査得点が81点以上であること、育種貨条件では枝肉重量と脂肪交雑が平均以上であること、または脂肪交雑が上位1/4(+0.67σ)以上であること、が条件になっています。

 このような条件をクリアして初めて高等登録の審査を受けることができ、体型審査に合格して晴れて高等登録牛になることができます。今回、肉牛農場の「りな30(勝平1)」が高等登録審査に合格したことから、母「かりん28(勝早桜5)」、祖母「もも26(百合茂)」の3代にわたって高等登録牛になり、この度表彰を受けることができました。肉牛農場開設以来15年目で高等登録牛3代の雌系統を造成することができました。

のぶこファミリー

 肉牛農場におけるこの家系の始祖牛は「のぶこ21(安福久)、14歳」で、「のぶこ21」のファミリーは、現在肉牛農場に11頭の雌牛(のぶこ21の子4頭、もも26の子3頭、かりん28の子1頭、りな30の子2頭)がおり、基幹雌牛として肉牛農場を支えています。この3代高等登録牛はいずれも高い審査得点(もも26:84.8点、かりん2887.6点、りな3185点)を獲得しています。

 この度、高等登録3代を達成できたことは、肉牛農場開設以来、農場運営に携わってきた職員、教員の皆さんと歴代の学生の皆さんの日頃の努力の成果であることは言うまでもありません。また、日頃より農場運営ならびに牛群造成にご指導・ご協力いただいております、江別和牛生産改良組合、石狩管内和牛振興協議会、ホクレン札幌支所、北海道酪農畜産協会の関係者の皆様にも感謝申し上げます。

 今後も高等登録牛が4代、5代と続き、また別の高等登録家系の造成に努めて参りたいと考えております。