酪農大×どんぐり×アンビシャスファームが江別コラボ!

Date:2019.08.06

NEWS NO.31(2019年度)

酪農大×どんぐり×アンビシャスファームが江別コラボ!

江別産野菜を使ったパンの商品開発!

本学の食と健康学類管理栄養士コース・給食栄養管理研究室(小林道講師)では、産学連携の取り組みとして、パンを製造・販売している株式会社どんぐりと協働して学生のアイデアを取り入れたパンの企画開発を行っており、今年で7年目を迎えました。そして今年は同企画へ江別市豊幌の農業生産法人アンビシャスファームが野菜を提供しており、「江別の大学生」、「江別の農家」、「江別のパン工房」の3つが、江別市の協力もあって初めてコラボすることになりました。学生たちの考案したパンが商品化され7月から10月まで、どんぐり大麻店で販売しています。


また昨年、同研究室が江別市と共同で調査した結果、市民は国の目標とする1日あたりの野菜摂取量350グラムに対し、平均約90グラム不足していることがわかりました。今年は、野菜摂取量を増やすことに着目しながら、パンの商品開発を行っています。1月31日に、江別市の三好市長に「江別市民の食と健康に関する実態調査」の結果報告を行いました。→https://www.rakuno.ac.jp/article-61709.html


7月23日(火)には、食と健康学類3年生の三上知紘さん、大井咲来さん、千葉和佳さんの3名が店頭に立ち、自身が考案したパンをお客様に紹介しました。

この取り組みは、北海道新聞に取り上げられました。→https://www.rakuno.ac.jp/article-63932.html

 

「野菜たっぷりシチューパン」を考案

 


食と健康学類 管理栄養士コース3年  給食栄養管理研究室

三上 知紘さん

 

アイデアを自分で考案

アンビシャスファームさんの野菜で、江別を代表する野菜でもあるブロッコリーを使って“片手で手軽に野菜を食べられたら”と、まずはサイズをイメージするところから考えました。次に、パン屋さんに来てくれる人たちを想像して、シチューなら子どもから大人まで食べられると思いターゲットを絞りました。

このパンのポイントは、“野菜たっぷり感”です。食感が残る大きさにし、野菜を食べたなと思えるようにしました。

自分の手で試作を重ねる経験

野菜を切るサイズや具を入れる量、全て自分で行いました。
シチューをパンの上に乗せるか、中に入れるか、半分にして売るかなど、試行錯誤を重ねた結果、他のパンとの兼ね合いもあってパンの中に入れるアイデアが採用となりました。

地産地消の架け橋になってほしい

店頭で試食を勧めたときにお客様から「おいしい」と言ってもらえましたが「温かいと、もっといいね」と言われて納得しました。購入していただいた場合は、温めて召し上がるとクリームソースがトロトロになって更に美味しいと伝えるようにしました。このパンを食べることで、地元・江別の野菜をもっと食べようと思ってくれたらうれしいです。

 

 

「ほうれん草とジャーマンポテトのパン」を考案

 


食と健康学類 管理栄養士コース3年  給食栄養管理研究室

大井 咲来さん

 

「野菜を摂ることを目的にするパン」がテーマでしたので、まず夏野菜を調べました。

ほうれん草、ズッキーニ、パプリカなど旬な野菜を取り入れようと、色々と考案した中で、「ほうれん草とジャーマンポテトのパン」が採用となりました。
今回は具の組み合わせを一番工夫しました。ほうれん草とじゃがいもの組み合わせが貧血予防に良いと分かり、これで作ってみようと思いました。野菜をたくさん摂ってもらいたいという思いと、栄養が取れるパンを考えました。

「うれしかった」店頭販売経験
自分が考えたパンが商品化されるなんて、なかなか味わえない貴重な経験です。目の前でお客様が自分のパンを手に取った時の喜びは格別でした。

私は自分が考えたものを形にすることやアイデアを出すことが好きで、今回は販促ポスターも自分で考えました。

また機会があれば、この経験を生かして商品開発に挑戦したいです。

 

 

 

「ロイヤルミルクティーのお米パン」を考案


食と健康学類 管理栄養士コース3年  給食栄養管理研究室

千葉 和佳 さん

 

お客様の行動から考えたパンを考案

今回の商品化の中で、私は甘いパンを担当することになりました。適度に甘さをおさえられるものがいいと思い、自分が好きなミルクティーを選びました。また大麻店では、カフェスペースが併設されているので、購入後に立ち寄ってコーヒーに合わせて食べてもらえるような甘さのパンを作りたいと思いました。

幅広い年代に受け入れてもらえたことがうれしい

思ったよりも試食してくれたと思いました。私から「甘いのでコーヒーとあわせても、おいしいですよ」と声をかけると「それも、いいね」と提案を聞き入れていただきました。

大麻店には、高齢者や子ども連れの方が多くいらっしゃると聞いていたので、幅広い年代に食べてほしいと思って考えました。

試食したお客様から「モチモチしていて、おいしい」、「小さい子でも食べやすい」と言っていただき、自分がイメージしていたターゲット層にハマったと思いうれしかったです。

また、店長から「ミルクティーの商品は売れる」と聞いていたので、今日のように人気のまま、レギュラー化されてお客様に届けることができたらうれしいです。食べやすいサイズにカットした状態で袋に入れて販売されたらもっと売れるかななどいろいろ想像します。

レシピ開発にも興味があるので、今回の経験を生かして挑戦してみたいです。

 

どんぐり大麻店から

どんぐり大麻店

斉藤 浩司 店長

昨年までは、コラボ商品の販売期間が1カ月でしたので、今回は期間を長くしてみんなのアイデアを商品化したいと思っていました。

野幌森林公園店が昨年5月に、札幌市厚別区から江別市大麻店に移転したことがきっかけとなり、江別市とのコラボが実現できました。
江別市は健康な町づくりを目指していますので、市役所から野菜摂取量を増やしたいという提案があり、アンビシャスファームの野菜を使って、管理栄養士を目指す学生たちの若いアイデアを発揮していただきました。

試作段階で、味へのこだわりを感じました。野菜の栄養価など、体のことまで考えられているのは良いと思いました。

この企画を通して、学生たちの成長につながれば良いと思っています。

自分で考えてアイデアが生かされ、販売された結果が出てくるので、その結果も受け入れて今後に生かしていってほしいと思っています。

試食の際に、直接お客様から意見・感想を聞くことができることは良い体験だと思います。

アンビシャスファーム

野菜直売「ふたりのマルシェ」→http://futarino-marche.jp/