本学酪農学研究科の福田侑美さんが第9回日本胚移植技術研究会広島県大会で優秀発表者賞を受賞
Date:2025.11.13
NEWS NO.82(2025年度)本学酪農学研究科の福田侑美さんが第9回日本胚移植技術研究会広島県大会で優秀発表者賞を受賞
2025年10月30日(木)から31日(金)にかけて開催された第9回日本胚移植技術研究会広島県大会において、本学酪農学研究科2年の福田侑美さんが優秀発表者賞を受賞しました。この大会は、家畜の胚移植を中心とする繁殖技術に関する研究成果の発表や情報交換を目的として開催されており、我が国の畜産の発展に大きく寄与するものと位置づけられています。会期中は、特別講演やシンポジウム、一般講演などが行われました。
発表題名:ウシ体外受精胚のデブリ排出量と卵割様式の関係および受胎性
発表概要:経腟採卵-体外胚生産により作出した胚(OPU-IVP胚)のデブリ排出と卵割様式の関係およびその受胎性を検討した。その結果、OPU-IVP胚では63.8%にデブリ排出が認められ、デブリ排出がある胚は受胎率が有意に低下することが判明した。また、Direct cleavageやReverse cleavageなど異常な卵割をした胚では90%以上の胚にデブリ排出が認められた。初期卵割様式とデブリ排出を基準とした胚の選抜では、体外受精開始後27時間で2細胞期、55時間後に8細胞期以上に発育し、7日目にデブリ排出が認められない胚盤胞の移植後の受胎率は87.7%と高く、デブリ排出が受胎性の高い胚の選抜指標の1つとなることを明らかにした。
受賞者のコメント:このたびは優秀発表者賞という素晴らしい賞をいただき、大変光栄です。ご指導いただいた先生方、ご協力くださった皆様に心より感謝申し上げます。今回の受賞を励みに、畜産業界に少しでも貢献できる研究を進めていきたいと思います。
【関連】
◆循環農学類 今井 敬 教授
https://www.rakuno.ac.jp/archives/teacher/9300.html
