NEWS NO.11(2026年度)
酪農学園大学 農環境情報学類の教育・研究活動紹介
― ドローンとAIを使った水鳥の調査、マガン2万羽超を確認 ―
農環境情報学類では、ドローンを活用した水鳥の調査を実施しています。
春の渡りの時期には、宮城県などで越冬したマガンがロシアに向かう途中、北海道美唄市の宮島沼に飛来します。
本調査では、ドローンにより上空から撮影した画像をAI(ディープラーニング)で解析し、個体数のカウントを行いました。その結果、2万羽を超えるマガンの飛来を確認しました。

〈渡り鳥調査が示す環境の変化〉
渡り鳥は環境変化に敏感な種であり、毎年どれだけ飛来しているかを把握することは、自然環境の「健康診断」のような役割を果たします。宮島沼は、そのモニタリングにおける重要な拠点のひとつです。
これまで、こうした調査は鳥類の専門家による目視観察によって支えられてきました。長年にわたり蓄積されてきたデータと知見は、研究や保全活動の基盤となる非常に貴重なものです。本研究も、そうした取り組みの延長線上に位置づけられます。

〈ドローンとAIが広げる調査の可能性〉
ドローンとAI(ディープラーニング)を組み合わせることで、2万羽を超える大規模な群れであっても、迅速かつ効率的に個体数を把握できることがわかってきました。
これにより、これまで専門的な訓練を必要としていた個体数調査が、農学や情報学を学ぶ学生や地域の方々にも担える可能性が広がります。調査地点や機会が増えることで、より多くの長期データの蓄積が期待され、環境保全や政策立案への活用にもつながります。

〈教育と研究のさらなる展開〉
本手法は、マガン以外の水鳥や野生動物(襟裳岬のアザラシ)への応用も進めています。
今後も新学類の学生がフィールドでデータ取得から解析までを実践的に学ぶ教育の場として発展させるとともに、先端技術を活用した野生動物研究と環境保全への貢献を目指してまいります。
【関連】
◆農環境情報学類 小川健太 准教授(空間情報応用研究室)
https://www.rakuno.ac.jp/teacher/41553.html
◆農環境情報学類
https://www.rakuno.ac.jp/academics/department/agri-info.html
次の記事
犬猫だけじゃない命を診る ― 日本で唯一の大学病院「エキゾチックアニマル診療科」の挑戦 ―」(獣医学類 伴侶動物外科学ユニット 峯弘講師)
2026.04.22
前の記事
小説家 藤岡陽子さんから新入生へメッセージをいただきました
2026.04.20