佐藤 綾乃

獣医学類

佐藤 綾乃 さとう あやの

講師

研究室番号
動物医療センター 210

教員・研究室

取得学位 博士(獣医学)
研究室・ユニット名 生産動物外科学
研究テーマ 牛の獣医臨床における治療から疾病解析・予防法の構築
学びのキーワード 生産動物獣医療病気の予防外科食の安全・安心フィールド調査
教育・研究への取り組み 「食」生活というものは、人間が生きるうえで最も重要かつ不可欠な生命活動です。産業動物は、皆さんの食生活を支える尊い動物たちであり、我々は産業動物の運動器疾患を治療・予防するための教育・研究活動を行っています。
受験生へのメッセージ 「産業動物の臨床獣医師」とは聞き慣れない言葉かもしれませんが、日本の食生活・経済活動を支える重要な仕事です。社会的意義が大きく、やりがいのある仕事です。実際に動物に触れながら勉強し研究する環境が、酪農学園大学では整っていますので、興味のある方はぜひ受験してください!

研究シーズ

研究キーワード 運動器 外科処置
牛の運動器疾患における病態解明
研究の概要・特徴

 牛の運動器疾患は跛行が引き起こされることから、獣医学、動物福祉、生産性の観点からも畜産業界における世界的な問題である。跛行は明らかな問題として提起されているものの、発生を制御出来ていない現状がある。跛行原因は、環境要素、遺伝的要素を含めた牛側の問題など様々な要素が複雑に絡み合い発生する。我々は跛行について、獣医学からアプローチした研究を行っている。先天的に肢の異常を呈した子牛に対する治療法の検討、成牛で最たる跛行原因となる蹄病変に対する治療および予防アプローチも実際の酪農場で検討している。また上肢運動疾患の原因となる牛舎での転倒滑走を予防するために、滑走の運動様式についても特徴を明らかにする研究を行っている。跛行を減らすことは牛にとっても人にとっても幸せな結果をもたらすことから、酪農業界において跛行研究は企業ともコラボレーションしやすい研究である。

酪農場における蹄病変の現地調査風景 酪農場における蹄病変の現地調査風景
  滑走の運動形式の研究でマーカーを     付着させた牛   滑走の運動形式の研究でマーカーを     付着させた牛
産業界等へのアピールポイント(用途・応用例等)

跛行研究は、他大学とも企業ともコラボレーションしやすい内容です。今後、酪農場の自動機械化に伴い跛行研究の需要は高まる可能性が高いと考えられます。