
取得学位 | 博士(獣医学) |
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研究室・ユニット名 | 獣医生理学 |
研究キーワード | 消化管ペプチド 腸内分泌細胞 反芻動物 |
反芻動物における消化管ペプチドの比較内分泌学に関する研究
研究の概要・特徴
単胃動物の消化管には食後期と食間期の明確な区別があり、それぞれにおいて分泌される消化管ホルモンの動態も異なっている。しかし、反芻動物は前胃を持つため、常時消化管に内容物があり、消化管ホルモンの分泌動態は異なっている。そこで、ヒツジを実験動物として消化管ホルモンの分泌動態を調べ、また外因性に消化管ホルモンを投与した場合の消化管運動や消化腺、内分泌組織に及ぼす作用を調べている。また、これらの組織における受容体の分布やサブタイプを分析し、作用発現を仲介する受容体を検討してきた。これまでに検討した消化管ペプチドとして、Cholecystokinin, Secretin, Peptide YY, PACAP, Substanse P, Neurokinin A, Neurotensin, Xeninなどがある。これらの内分泌系あるいは腸神経系を介した消化管機能の調節系の解明が、家畜の健康および生産性の向上に貢献できればと考えている。
産業界等へのアピールポイント(用途・応用例等)
動物への飼料給餌の変化が消化管機能や内分泌、代謝に及ぼす効果を検討する際の基礎的情報を提供できる。