森 さやか

環境共生学類

森 さやか もり さやか

准教授

研究室番号
B4-301

教員・研究室

取得学位 博士(農学)
修士(農学)
研究室・ユニット名 環境動物学
研究テーマ 主に鳥類を対象に野生動物の生態と保全に関わる研究に取り組む
学びのキーワード 野生動物鳥類フィールドワーク希少種保全DNA分析GIS
教育・研究への取り組み 鳥類は陸上で最も多様性に富んだ脊椎動物です。地域の鳥類群集には、様々な生息環境や食物資源、行動範囲、渡り特性をもつ種が含まれます。そのため、鳥類は様々な環境の変化を捉える指標になります。本研究室では、各種鳥類の生態や行動、保全に関わる研究を、フィールドワークを基盤にDNA解析やGIS解析なども用いて進めています。
受験生へのメッセージ たとえ都会にあっても、ちょっと気にかけてみれば人間は日常生活のなかで多くの鳥と共生していることがわかります。それらの身近な鳥たちの暮らしぶりにも、まだまだわかってないことがたくさんあります。身近な鳥から希少な鳥まで、小さな謎から大きな謎までありますが、あなたも本学でその一端を解き明かす研究に取り組んでみませんか。
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研究室探訪

研究シーズ

研究キーワード 野生動物 DNA 保護管理
野生動物の保護や管理のためのDNA解析
研究の概要・特徴

希少野生動物の保護・保全,外来種や有害鳥獣の管理・対策を行う際に,効率的な計画の立案や実施の促進のため,対象種の生態的特徴と調査目的に見合ったDNA実験の技術開発と遺伝的解析を進めている.

近年,DNA解析技術が飛躍的に発展・普及し,野生動物においても様々な局面でDNA解析が活用されるようになっている.希少野生動物の保護・保全,外来種や有害鳥獣の管理・対策においては,対象種の遺伝的多様性を評価したり,多様性の地理的な分布パターンを把握することで,個体群動態の過去と未来を予測し,効率的に信頼性の高い計画を立案することが出来る.その他にも,食性解析,種判別,個体識別,血縁解析など,野生動物の調査においてDNA解析の活用できる局面は多岐にわたり,対象種の生態的特徴と調査目的に見合ったサンプリング計画の提案やDNA実験技術の開発,および遺伝的解析に取り組んでいる.

産業界等へのアピールポイント(用途・応用例等)

野生動物のDNA解析を行うには,適切な計画立案やサンプリングを行うことがまず重要で,実験には専門的な技術,得られた解析結果の解釈には専門知識が必要である.また,高額な機器や試薬も必要となるが,本学の研究活動と連携することにより,比較的小規模な予算で解析を実現できる.

希少野生動物の遺伝的多様性の評価
個体群管理における遺伝的管理ユニットの把握
外来種の定着過程の推定
動物の痕跡や死体等からの種判別
動物痕跡の個体識別による行動圏推定
対象種の系統学的位置の推定