園田 高広

循環農学類

園田 高広 そのだ たかひろ

教授

研究室番号
D1-103

教員・研究室

取得学位 博士
農学士
研究室・ユニット名 農場生態学
研究テーマ 野菜と病害の生理生態を踏まえた栽培法や病害防除法の開発
学びのキーワード 持続可能な農業野菜園芸栽培技術品種改良植物病理
教育・研究への取り組み 作物や微生物等の生理生態を踏まえて、持続的な農業を実践するための技術開発を行います。研究テーマの多くは、生産現場の課題解決につながるような取組みとしています。研究に際しては、生産現場に関わる方々や大学・民間等の研究機関の方々と連携して取り組みます。これらの活動を通じて、栽培技術はもちろん、植物病理や育種など幅広い分野の知識と技術を学びます。
受験生へのメッセージ 農業生産現場における様々な問題から課題を抽出し、農学的な手法を用いながら生産現場とともに考え、解決策を見出す研究室です。このような研究室活動を経た学生たちは、農業改良普及指導員や生産者などとして活躍しています。あなたも実学たる農学を実践する農業技術者を目指してみませんか。
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研究室探訪

研究シーズ

研究キーワード アスパラガス 育種 病害
アスパラガスの新品種、病害防除法および栽培法の開発
研究の概要・特徴

 農場生態学研究室では、アスパラガスを主要な対象作物として、温暖化や農薬の使用量削減に対応するために、耐暑性や耐病性を有する良質多収の新品種の開発を行っています。また、寒冷地に適応したアスパラガスの育苗方法、環境制御技術の構築のための高設栽培や省力低コストの袋栽培などの新たな栽培法の開発に取り組んでいます。研究テーマの多くは、生産現場の課題解決につながるような取組みとし、研究に際しては、生産現場に関わる方々や大学・民間等の研究機関の方々と連携しています。このため本研究室の活動は、学内の実験室やフィールドだけにとどまらず、多くの生産現場においても実施しています。これらの活動を通じて、学生には、栽培技術はもちろん、植物病理や育種など幅広い分野の知識と技術の学びを提供しています。
 これまでの成果としましては、紫アスパラガス新品種‘RG紫色舞ファースト’および‘RG紫色舞ルーチェ’の育成、アスパラガス主要病害である茎枯病の道内における発生分布と防除法の開発、アスパラガスの茎葉病害である斑点病および褐斑病の発生生態の解明と防除法の開発、アスパラガス新病害である疫病の発生生態の解明と防除法の開発、寒冷地に適したアスパラガス育苗法と利用法の開発、寒地における革新的技術を実装した高収益施設アスパラガス経営の実証などです。また、アスパラガスのハウス栽培におけるスマート農業技術の実証試験にも民間企業との共同研究に取り組んでいます。

紫アスパラガス新品種’RG紫色舞ルーチェ’ 紫アスパラガス新品種’RG紫色舞ルーチェ’
アスパラガス新病害「疫病」の病徴 アスパラガス新病害「疫病」の病徴
アスパラガス新品種開発のための選抜圃場 アスパラガス新品種開発のための選抜圃場
産業界等へのアピールポイント(用途・応用例等)

 本研究室は、アスパラガスの育種、病害および栽培に関して独自の研究手法を有しております。また、アスパラガスに関する数多くの研究実績を有しており、生産現場でのセミナーや現地指導会を年間数十回実施しています。
 今後も、生産者、農業関連団体および関連企業の方々からの新品種開発、病害防除、スマート農業技術の開発・実証、先進的栽培技術および品種特性など、アスパラガスに関するセミナーや共同研究のご要望がありましたら、対応させていただきます。また、近年は、農業高校からの野菜に関する研究支援要望にも対応しております。