NEWS NO.18(2026年度)
センター長就任のご挨拶〜2つの農場施設が新たに始動します!〜
この度、2026年4月1日付でフィールド教育研究センター(FEDREC)センター長に着任いたしました、副学長の樋口豪紀と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

本学園は、約1世紀にわたり実学教育を重んじ、附属農場はその中核を担ってまいりました。農場は単なる生産の場にとどまらず、学生が自然、動物および作物と直接向き合い、農業の本質に触れる教育の場として長きにわたり重要な役割を担ってきました。現在は、酪農生産ステーション(圃場を含む)、肉畜生産ステーション、作物生産ステーションによって構成されています。私自身も本学獣医学科の出身であり、在学中に経験した搾乳や圃場管理などの実習は、酪農を理解するうえで極めて貴重な機会でありました。また、当時学んだ循環農法の考え方は、今日の持続可能な社会の理念とも重なり、本学創設者・黒澤酉蔵の先見性の高さを改めて認識するところであります。
さて、農業・酪農は、我が国の食料供給を支える基幹産業であり、その重要性は今後も決して変わることはありません。本学は、その担い手を育成する教育機関として、その責務を強く自覚し、社会に貢献していく必要があります。一方で、これらを取り巻く環境は多様に変化しています。後継者の確保や新規就農の促進は国内外共通の課題であり、安定した経営の実現や作業負担の軽減など、若者の率直な思いや現場に即した対応が求められています。同時に、弛まぬ努力の中で積み重ねられた農業技術・酪農技術や、いまなお陳腐化することのない普遍的な理論については、その価値を正しく理解しつつ、次世代へとつないでいくことも重要です。


このような認識のもと、これまで、高橋前センター長より紹介されました通り、本学では新たな附属農場の整備を進めております。本農場は、「酪農から楽農へ」を一つのキーワードに掲げ、先端技術と実践教育を融合した新しい酪農モデルの構築を目指すものです。搾乳ロボットや各種センサーなどのスマート技術を導入し、省力化と生産性の向上を図るとともに、データに基づく正確な飼養管理を実現し、このことを教育システムの中核に据えることを目的としています。また、本農場で得られるデータは、酪農産業における先端研究をも可能にするものであります。現在、本学では、新たに研究センター(仮称:One health 未来創造研究所)を設置予定であり、全学的な取り組みのなかで、本農場の活用も強く推進したいと考えております。
また、子牛の健全な育成を目的として、新たな哺育施設を整備し、個体の状態に応じたきめ細かな管理を行います。あわせて、農場全体の衛生環境を高め、教育・研究に適した畜舎環境を整備します。これにより、学生が実践的な学びを深め、理論と現場を結びつけた教育の充実を図りたいと考えています。さらに、地域や産業界との連携を強化し、信頼される農場運営を実現するとともに、将来の酪農を見据えた持続可能なモデルの構築を目指してまいります。
新牛舎は2026年12月、哺育牛舎は2027年1月の完成を予定しております。本事業が本学における農場教育の新たな節目となるよう、関係各位のご支援とご指導を賜りながら、着実に準備を進めてまいります。今後の進捗につきましては、本ホームページを通じて適宜お知らせいたします。 今後とも、皆様の温かいご理解とご協力を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
【関連】
◆獣医学群獣医学類 樋口豪紀 教授
https://www.rakuno.ac.jp/teacher/9415.html
◆酪農学園フィールド教育研究センター(FEDREC)
https://www.rakuno.ac.jp/outline/initiatives/farm.html
◆農場・Renewプロジェクト ― 酪農を『楽農』の時代へ―
https://www.rakuno.ac.jp/43009.html
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