
― 酪農を『楽農』の時代へ ―
酪農学園大学では、最先端のロボット技術やAI・ICTを活用した「未来型ロボット牛舎」の建設を進めています。本プロジェクトは、担い手不足や労働負担といった課題に直面する酪農を、人と牛、そして最先端技術が調和する『楽農』へと進化させることを目指す取り組みです。
新牛舎には、自動搾乳や給餌・除糞などのロボット設備を導入し、省力化とともに動物福祉(アニマルウェルフェア)に配慮した飼養環境の実現を図ります。2026年度中の完成・稼働を予定しており、完成後は教育と研究の実践を一体化した学びの拠点として、次世代の酪農を担う人材育成に活用します。
News お知らせ
2026.01.29 髙橋副学長が語る① ~酪農から楽農へ~ プロジェクトへの思い
2026.01.14 新牛舎新築工事の進捗状況について(Vol.1)
Construction Progress 建設状況



Concept 建築コンセプト
先端技術による未来型酪農教育

ロボットやAI、ICT 等の先端技術を導入し、省力化と効率化を図るとともに、未来型酪農を学生が実践的に学べる教育環境を整備します。
国際基準に基づく動物福祉の実践

国際的な動物福祉の潮流に対応し、科学的根拠に基づく快適な飼養環境を実現します。
「健土健民」を体現する教育農場

「健土健民」の理念のもと、自然・土壌・家畜・人の健やかな循環を目指す教育農場を構築します。
Facility Image 施設・設備イメージ
新牛舎に導入予定の最新設備を、ご紹介します。
動画は、デラバル株式会社よりご提供いただいています。
Outline 計画概要
【第1期工事】ロボット牛舎新築
・工事名称 酪農学園大学 ロボット牛舎新築工事
・工事場所 所在地:〒069-0836 北海道江別市文京台緑町569-38
・工 期 2025年8月~2026年12月(予定)
(※既存施設解体等の準備工事を含む)
・構 造 鉄骨造2階建, 延床面積 2,541.06㎡
・飼育頭数 約150頭
・導入設備 自動搾乳ロボット、自動哺乳ロボット、給餌ロボット、除糞ロボット、ミルククーリングシステム





【第2期工事】哺育舎新築および育成舎改修
第2期工事につきましては、詳細が決定次第、順次情報を掲載いたします。
Message メッセージ
「酪農」から「苦労」を引く。それが、僕たちの新しい数式だ。
~ ロボットが働き、人が愛する。技術と生命(いのち)が共生する『楽農』の時代へ ~
酪農学園大学 学長 岩野英知

酪農学園大学は建学以来、常に北海道、そして日本の酪農の発展とともに歩んでまいりました。しかし現在、私たちの目の前にあるのは、過去の延長線上だけでは解けない難問です。担い手不足や高齢化、飼料高騰――これらが積み重なり、現場には「苦労」という重荷がのしかかっています。
いまこそ、本学がその解決策を示さなければなりません。
このたび始動する「農場・Renewプロジェクト」は、単なる施設の更新ではなく、これまでの酪農の常識を覆す新しい数式の提示です。
それは、労働負担の大きい従来の「酪農」から、肉体的な「苦労」を引き算し、最先端のロボット技術やICTを活用した、知的で魅力あふれる『楽農』へと進化させる挑戦です。搾乳から給餌、清掃に至るまで、単純作業はロボットに任せる。そうして生まれた時間と余白で、人はデータに基づいた経営や、牛一頭一頭への細やかな観察、そして愛情を注ぐことに専念する――。
「ロボットが働き、人が愛する」。
技術革新は、家畜の快適性(アニマルウェルフェア)を高めるためにこそあるのです。
この新牛舎から、人と技術、そして生命(いのち)が調和した次世代のモデルを発信し、日本の食料生産を守り抜くこと。未来を担う学生たちと共に、この新しい『楽農』のスタンダードを創り上げること。それが、これからの酪農学園大学の使命です。
「手遅れ」をなくすために、僕はロボットと手を組む。
~ 聴診器だけでは聞こえない「牛の声」を、データで聴く。アニマルウェルフェアを実装する新しい獣医療 ~
酪農学園大学 副学長 兼 FEDREC長 髙橋俊彦

現場で戦う獣医師として、正直に言います。
牛の病気の多くは、「突然」起きているのではありません。
牛はずっと前から、サインを出しています。
食べる量が少し減る。
動きが、ほんの少し鈍くなる。
乳生産に影響が出る。
けれど、人間がその小さな声に気づける余裕がない。
365日休みなく続く過酷な労働のなかで、そのサインは、どうしても見逃されてしまうことがあります。そして私たち獣医師が呼ばれた時には、すでに手遅れになっている――。
そんな悔しい現場を、これまで何度も見てきました。
だからこそ、この「農場・Renewプロジェクト」は、労働力不足の解消ではありません。
これは、アニマルウェルフェアを“理想”から“実装”へ変える取り組みです。
新牛舎で24時間稼働するロボットたちは、牛のわずかな変化をデータとして捉え続けます。
私たち獣医師は、その声をデータとして受け取り、「病気になってから治す」のではなく、「牛がつらくなる前に守る」予防獣医療に挑むことができます。
「楽農」とは、人が楽をすることではありません。 作業から解放された人間が、牛一頭一頭の快適性に目を向けられる環境をつくること。 牛にとって快適な環境は、結果として病気を減らし、農家の負担を減らし、獣医師の仕事を“治療”から“守る仕事”へ変えていきます。
アニマルウェルフェアは、理念ではありません。現場で実装できて初めて、意味を持ちます。
・牛が健康で
・農家が笑顔で
・獣医師が誇りを持って働ける
その中心にあるのが、アニマルウェルフェアです。 ここから、新しい「臨床」を一緒に作りましょう。
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