NEWS No.27(2026年度)
酪農学園大学と青森県農業協同組合中央会が包括連携協定を締結
2026年5月20日(水)、酪農学園大学と青森県農業協同組合中央会による包括連携協定締結式が、酪農学園大学にて執り行われました。今回の協定は、これまで両者が積み重ねてまいりました地域農業振興や人材育成に関する取組を基盤として、今後さらに連携を強化していく目的として締結されたものです。
これまで両者は受託研究や研修、あるいは講義、 情報交換などを通じて継続的な交流と連携を進めてまいりました。今回の協定では、本学が有する農学、畜産、食品、環境、獣医学、経済学等の専門性に加え、本年度、新たに新設いたしました農環境情報学類における農業とICTを融合した教育研究成果を地域へ還元していくことも大きな柱の一つとなっています。
連携協力する内容
(1)地域農業および酪農・畜産の振興並びに地域社会の課題解決に関すること
(2)農業人材育成(農業高校との連携を含む)に関すること
(3)ICT活用による農業の効率化と課題に関すること
(4)鳥獣害対策および地域環境管理に関すること
(5)その他本協定の目的を達成するために必要な事項に関すること

酪農学園大学 岩野 英知 学長

「このたび、青森県の農業を長年にわたり支えてこられた青森県農業協同組合中央会様と、包括連携協定を締結できますことは、本学にとりまして大きな喜びであり、また身の引き締まる思いでもございます。日頃より本学の教育・研究に深いご理解と温かいご支援を賜っておりますことに、厚く御礼申し上げます。
本学と青森県農業協同組合中央会様とのご縁は、2021年に始まりました共同研究に端を発し、以来、新規就農者の支援体制の構築、地域農業の維持と農協機能に関する研究、農協組織における知識の共有とスキル形成など、地域農業の未来を見据えた実効性の高い連携へと発展してまいりました。
また、地域JAの皆様との歩みにおきましても、新規就農者を受け入れる組織体制づくりへの参画、農業振興計画の策定支援など、地域の根幹を支える取り組みに関わらせていただきました。研究の成果は、論文や報告書の中だけで完結するものではなく、現場で汗を流す皆様の判断や実践に少しでも役立ってこそ、初めて意味を持つものと考えております。
青森県といえば、豊かな自然、確かな技術、そしてりんごをはじめとする多彩な農産物の産地であります。一方、北海道に根ざす本学は、酪農・畜産、食、環境、生命に関わる教育研究を重ねてまいりました。青森のりんごと北海道の牛乳が出会えば、相性が悪いはずはありません。少し甘く、少しさわやかで、そして栄養のある連携になるのではないかと、ひそかに期待しております。
もちろん、私どもが向き合う課題は、決して甘いものばかりではありません。担い手の確保・育成、農村地域の活力維持、ICTを活用した農業の効率化、鳥獣害対策、地域環境の管理など、農業を取り巻く課題は複雑化し、待ったなしの状況にあります。だからこそ、本協定を単なる「書面上の約束」にとどめることなく、現場に根ざした実践、若い世代の育成、そして地域に還元される研究へとつなげていくことが重要であると考えております。
特に若い世代の育成ということで考えますと、本学も次の世代を担う若い世代へ 農業が新しく変わっていく、そしてその変化が地域を支える、日本を支えるということにしっかりと集中していきたいと思っております。
本学の建学の精神である「健土健民」は、健やかな大地が健やかな食を生み、健やかな生命につながるという循環を大切にする考え方です。この精神は、青森県の農業が培ってこられた、土地を守り、人を育て、地域を次の世代へつなぐ営みと深く響き合うものと感じております。
大学は、現場から学び、現場に返す存在でありたいと考えています。青森県農業協同組合中央会様、そして地域JAの皆様とともに、研究室の知を地域の力へ、地域の声を次の教育・研究へと循環させながら、青森県農業の持続的な発展に貢献してまいります。
結びになりますが、本日の協定締結を新たな出発点として、両者の連携がますます深まり、青森県の農業、そして日本の農業の未来に実り多い成果をもたらすことを心より祈念申し上げます。
本日は誠にありがとうございました。」
青森県農業協同組合中央会 乙部 輝雄 代表理事会長

「青森県農業協同組合中央会は、地域農業の振興、農業協同組合運動の発展および会員である県内各地の農業協同組合の健全な発展に貢献することにより本県農業発展、組合の所得向上を目指し、その目的を達成するための事業を行っています。今回、このような形で酪農学園大学様と連携し、 地域農業の振興や地域社会の課題解決に向けた取り組みを進めていることを心より感謝しております。本県の農業を取り巻く環境は、少子高齢化などを背景に、離農する農業者が年々増加していることに加え、新たな担い手が増加する傾向はなく、 本県農業を支える農業者の減少は顕著になっております。また、近年の気候変動により発生している豪雪被害やクマやイノシシなどの鳥獣被害により、農業者の営農意欲の低下が非常に懸念される状況となっております。このような状況の中、地域農業発展のためには、 酪農学園大学様と私どもがそれぞれの強みを生かし、協力することが重要だと考えております。今回の協定を通じて、酪農学園大学様が有する農学、畜産、獣医分野での高い知見に加え、新たに立ち上げられた農業と情報技術を融合させた新各類の教育研究の成果を活用させていただくとともに、私どもが有する地域農業に関する経験や県内各地にある会員自衛とのネットワークを活かし、地域農業の発展に寄与したいと考えているところでございます。本日の締結を新たなスタートとして、本県の組合員や地域住民の皆様に必要とされる組織であり続けるよう、一層協力を重ねてまいる所存でございます。
本日は誠にありがとうございました。」




取材にお集まりいただいた各社記者からの質疑応答を行い締結式は無事終了しました。
本学と青森県農業協同組合中央会は日本農業の未来のために今後も連携して取り組んでまいります。
【関連】
◆青森県農業協同組合中央会
https://www.ja-aomori.or.jp/chuoukai/
◆農食環境学群農環境情報学類
https://www.rakuno.ac.jp/academics/department/agri-info.html
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