NEWS NO.68(2021年度)

食と健康学類の阿部茂教授と4年生の西村有未さんが「第1回ワインシンポシオン」で講演

2022年2月15日（火）～16日（水）の2日間、北海道大学において「第1回ワインシンポシオン」が開催され、16日（水）に本学食と健康学類の阿部茂教授（食品企画開発研究室）と4年生の西村有未さん（応用微生物学研究室，指導教員：山口昭弘教授）が講演を行いました。 第１回北海道ワインシンポシオンは、北海道の醸造用ブドウ・ワイン関連研究者・生産者・関係者が一堂に会し、現在の北海道のワイン教育研究・生産・地域連携についての状況を把握するとともに、ワイン産業やそれを取り巻く地域の持続可能性を高めるための意識を共有できる端緒とすることを目的として開催されました。 シンポシオンでは、ワイナリーなどの生産者、研究機関、各大学の取り組みなど、さまざまな立ち位置からの講演があり、ロビーではポスター発表が行われました。会場の北海道大学フード＆メディカルイノベーション国際拠点多目的ホールには、研究者・学生・ワイン生産者・自治体職員など約50名が集まり、北海道のワインに興味がある一般参加者も約200名がWeb視聴参加しました。 酪農学園大学からの講演は、「酪農学園大学のワイン関連研究やサークル活動のご紹介」と題して、阿部教授から2015年から続くブドウ栽培や試験醸造研究の研究についての背景と経緯、そして、阿部教授が進める「ブドウ葉茶の研究」、「ブドウ枝のスモークチップの利活用の検討」、「ワイン製造における新規オリ下げ剤の開発」など新たな研究テーマについて紹介がありました。さらに、阿部教授から応用微生物学研究室（山口昭弘教授）が進める「クヴェヴリ自然発酵ワインの菌叢解析」、「赤ビート、ハスカップ搾汁残さを用いた発酵酒の開発」、「チーズホエイを用いた発酵酒の開発」などについても紹介がありました。
西村有未さんからワインサークルROWPの活動について、学内でのブドウ栽培やワインラベル製作、学外での活動として砂川市の東豊沼高橋農場での活動について紹介がありました。 そして、ロビーで行われたポスター発表では、本学大学院修了生であり、現在は北海道大学大学院食資源学院博士課程の南典子さん（本学大学院酪農学研究科食品栄養科学専攻修士課程修，指導教員：山口昭弘教授）が「北海道産ワイン（ケルナー及びツヴァイゲルト）の香気成分による特徴」として、研究成果をポスターにまとめて発表を行いました。 また、ワインサークルROWP代表である小林れもんさん（食と健康学類2年）と副代表の安田啓人さん（環境共生学類2年）が参加し、講演を熱心に聞き入っていました。

西村有未さん（食と健康学類4年）のコメント

農食環境学群 食と健康学類4年 応用微生物学研究室（指導教員：山口昭弘教授）

西村有未さん

　（帯広三条高校出身） ワインシンポシオンでの発表は緊張しましたが、学生時代に一生懸命に取り組んできたことをまとめて報告することができたため、そのことを振り返る良い機会となりました。貴重な発表の場を与えていただいた阿部先生には本当に感謝しています。 今回のワインシンポシオンでは、生産者や研究者など、さまざまな活動を行っている方々からの講演を聞くことができましたので、視野が広くなったと感じました。このような機会があれば大学の外に出て、いろいろな方の話を聞くことができるので、サークル内の活動だけでは得ることができない、とても多くの刺激を受けることができました。ワイン関係者や他大学の学生と話をする機会もあり、今回のイベントを通して人と人との繋がりが出来たことを嬉しく感じています。これからももっとワインの知識や経験を積んで、自分の糧にしていきたく思います。 4月から余市にあるワイナリーに就職することが決まっていますが、このワインシンポシオンには継続して参加できたらと思います。そして、学生時代は多くの人にお世話になったので、いつかワインで恩返しができたらと思っています。

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【参考】関連リンク ◇阿部　茂 教授（食品企画開発研究室） https://www.rakuno.ac.jp/archives/teacher/9346.html ◇ワインサークルROWP https://www.rakuno.ac.jp/archives/club/1876.html ◇第１回　北海道ワインシンポシオンを開催（北海道大学） https://www.agr.hokudai.ac.jp/event/7782