NEWS No.64(2026年度)
フィールド教育研究センター・新牛舎の整備に寄せて ― 労務管理・事務職員の視点から見る期待と取組み ― 事務局農事課長 佐藤 雄平
本学では、教育・研究・地域連携のさらなる高度化を目指し、「農場Renewプロジェクト」として新牛舎の整備を進めております。新牛舎は、飼養管理や実習環境の向上にとどまらず、労務管理体制の改善や事務機能の高度化にも大きく寄与する施設として位置付けられています。ここでは、労務管理および事務職員の視点から、新牛舎に期待される点と本学の取組みについてご紹介いたします。

1.安全で持続可能な労働環境の確立
従来の牛舎では、作業動線の重複や手作業中心の業務により、身体的負担が大きい場面もありました。新牛舎では、作業動線の最適化、自動搾乳ロボットや自動給餌機等の導入による省力化、換気・採光環境の改善といったハード面の整備により、職員の身体的・心理的負担の軽減を図ります。
労務管理の観点からは、労働安全衛生の確保は最重要事項です。事故リスクの低減や作業負荷の平準化により、安心して長く働ける職場環境の実現を目指します。
2.勤務体制の可視化と適正管理の推進
新牛舎ではICT機器の導入を進め、作業記録や飼養データをデジタルで管理する体制を構築します。これにより、作業時間の客観的把握、業務分担の明確化、時間外労働の適正管理が可能となります。
事務部門においても、勤怠情報や作業実績データを活用することで、労働時間管理の適正化や業務改善提案がより具体的に行えるようになります。データに基づく労務管理は、コンプライアンス強化と職員満足度向上の両立を支える基盤となります。

3.教育研究現場と事務部門の連携強化
新牛舎は単なる飼養施設ではなく、教育研究の拠点でもあります。実習や研究データがリアルタイムで蓄積されることにより、事務部門においても研究支援や外部資金申請、報告業務の高度化が期待されます。また、施設の高度化は、見学対応や地域連携事業の充実、企業・自治体等との共同研究推進、広報発信力の強化といった外部連携の拡大にもつながります。事務職員はこれらの調整役として、教育研究現場を支える重要な役割を担います。
4.人材育成と働きがいの向上
最新設備を備えた新牛舎は、職員のスキル向上にも大きく寄与します。データ管理や機械操作に関する研修を通じて、専門性を高める機会が増加します。労務管理の観点では、役割と責任の明確化、評価制度との連動、キャリア形成支援を通じて、働きがいのある職場づくりを推進していきます。


5.持続可能な学園運営への貢献
省エネルギー設備や効率的な飼養管理体制は、光熱費や維持管理費の削減にも寄与します。これは大学全体の財務健全性向上にもつながる重要な要素です。
事務部門としては、コスト管理や補助金活用、適正な予算執行を通じて、新牛舎の運営が持続可能なモデルとなるよう支援してまいります。

おわりに
新牛舎は、教育・研究の質を高めるだけでなく、働く職員の環境改善と組織運営の高度化を実現する重要な基盤です。労務管理および事務部門は、現場と連携しながら、安全で効率的、かつ持続可能な運営体制の確立に取り組んでまいります。
本学は、新牛舎を通じて、次世代の酪農人材育成と地域社会への貢献をさらに推進してまいります。

【関連】
◆酪農学園フィールド教育研究センター
https://www.rakuno.ac.jp/outline/initiatives/farm.html
◆新牛舎特設ページ 農場・Renewプロジェクト ― 酪農を『楽農』の時代へ―
https://www.rakuno.ac.jp/43009.html
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