NEWS No.53(2026年度)
藤木純平講師(獣医学類)が一般財団法人糧食研究会の令和8年度一般研究助成公募採択
採択研究課題:食品成分による病原細菌の「代謝プライミング」を介した腸内ファージ活性制御原理の構築
藤木純平講師(獣医学類)が一般財団法人糧食研究会の令和8年度一般研究公募に採択されました。糧食研究会は、「国民糧食の安定及び改良を図る」ことを目的として 大正10年(1921年)に農林大臣の認可を受けて設立された、 食糧関係ではもっとも古い歴史を持つ財団法人です。
採択された藤木講師のテーマは、最新の研究から腸内環境の維持にも役割を果たすことが明らかとなってきた「バクテリオファージ(細菌だけに感染し殺菌するウイルス)」に着目し、腸管内でのその働きをコントロールしようとする画期的なプロジェクトです。
本研究の特徴は、特定の食品成分を用いて腸内細菌の栄養状態(特にその流れである代謝フラックス)を意図的に改変し、ファージが感染・増殖しやすい最適な状態へと細菌を誘導する「代謝プライミング」という新たな概念を提唱している点にあります。これは、従来の「善玉菌を摂る(プロバイオティクス)」や「菌の餌を摂る(プレバイオティクス)」といった枠組みを越え、食事によって細菌の代謝を操作することで、腸内のファージを味方につける独自のアプローチです。
将来的には、日々の食習慣を通じて有害な腸内細菌を効率的に排除する技術や、個人の腸内環境に最適化された次世代の機能性食品の開発など、食とファージを介した全く新しい健康管理基盤の構築に貢献することが期待されます。
【関連】
◆一般財団法人糧食研究会
https://www.ryouken.or.jp/
◆獣医学類 藤木 純平 講師(獣医生化学ユニット)
https://www.rakuno.ac.jp/archives/teacher/9461.html
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