教員・研究室
取得学位 | 博士(獣医学) |
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研究室・ユニット名 | 獣医生化学 |
研究テーマ | ・ウイルス-宿主の相互作用で紐解く感染制御 ・ステロイド合成・代謝調節機構の解明とその予防/治療応用 |
学びのキーワード | ウイルスファージセラピー 感染制御 ステロイドホルモン依存性腫瘍 代謝動態 |
教育・研究への取り組み | なぜ?の連続です。教育の場合には教科書に答えが有ります。しかも明確な一つの。研究の場合には、一つの答えが用意されている訳では有りません。まず、答えが一つかどうかが分かりません。このなかで、問い、批判し、一般化し、一つの発見からなるべく多くのことが説明出来る研究を目指しています。ウイルス学を通した生命の理解、内分泌学を通した疾患の制御に取り組んでいます。 |
受験生へのメッセージ | 調べれば分かることを必死で覚えることの価値を問い直してください。試験でしか使えません。忘れたら調べれば良いのでは?なぜなら書いてあるものが世の中に溢れているので。つまり、本当に涵養すべき力は他に有ります。ピタゴラスの定理を試験中に忘れても、ピタゴラスのようにその場で導き出せば良い、という選択肢を持っていますか? |
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研究室探訪 |
研究シーズ
研究キーワード | ファージセラピー 薬剤耐性感染症 感染制御 |
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革新的ファージ療法の開発
研究の概要・特徴
抗菌薬が効かない「薬剤耐性菌」を、細菌のみに感染するウイルス“バクテリオファージ”で殺菌する感染症予防・治療法を研究しています。
・薬剤耐性対策を推進しないと、2050年には全世界で1千万人が薬剤耐性によって命を落とすと言われています。これは“がん"が死因となるよりも大きな数字です。
・抗菌薬が効かないため他の手段による治療が必要ですが、細菌のみに感染し殺菌するバクテリオファージ(ファージ)によるファージ療法への期待が世界的に格段に高まっています。
・私たちは日本でのファージ療法の推進や、より効果的なファージ療法の実施に向けた研究を展開しています。
・特に、ファージ療法を進める上でハードルとなる可能性があるファージ耐性のコントロールについて研究しています。
産業界等へのアピールポイント(用途・応用例等)
薬剤耐性菌が発生したように、ファージセラピーではファージ耐性菌が発生する可能性があります。こういった課題に対し、私たちは薬剤耐性菌がファージ耐性化すると、それまで効きにくかった抗菌薬が効くようになる仕組みを見出しました。すなわち、ファージが効きにくくなると、今度は抗菌薬で殺菌できるようになるアプローチです。既存の抗菌薬を最大限に活かした新たな感染症対策の開発に期待がかかります。