佐藤 喜和

環境共生学類

佐藤 喜和 さとう よしかず

教授 酪農学研究科長

研究室番号
B1-208

教員・研究室

取得学位 博士(農学)
研究室・ユニット名 野生動物生態学
研究テーマ フィールドワークを通じて野生動物の生態を探る
学びのキーワード フィールドワークヒグマ鳥獣対策野生動物森林
教育・研究への取り組み 北海道の豊かな自然を象徴する最大の陸上動物ヒグマを対象に,その生態や行動,生息数の増減とそれに影響を与える要因,人間との関係,農地や人里への出没原因の解明と対策,札幌圏に出没するアーバン・ベアの動向と適切な保護管理などについて,豊富なフィールドワークとローテクからハイテクまで様々な手法を用いて研究しています。
受験生へのメッセージ ヒグマの暮らす森を地図とコンパスを使って歩きながら,北海道の自然や野生動物について自ら感じ学ぶこと,地域に暮らす方々との交流を通じて人と自然や野生動物との関係について学び考えることを大切にしています。そして得た成果を地域の方々や子どもたちに報告する機会もあります。これまで体験したことのない濃密な体験が待っています。
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研究室探訪

研究シーズ

研究キーワード ヒグマ 農業被害 市街地出没
農地や市街地に出没するヒグマの生息実態把握・被害管理
研究の概要・特徴

 近年,農村部だけでなく都市においても,ヒグマによる人間の生活圏内への出没とそれに伴う被害が増加しています。ヒグマによる農地,人里,市街地への出没を抑制し,被害を減らし,地域の安心安全な暮らしを実現するため,周辺の森林内における生息実態調査,被害が発生している農地や市街地での原因調査と有効な対策を提案します。出没・被害に対して,単に箱わなを設置して駆除を続けるだけでは,すべてのクマを駆除しない限り効果はありません。緊急避難としての対症療法としての駆除は必要ですが,被害や出没の原因を突き止め,その原因をなくす未然防除の効果的な実施とセットで行わなければ意味がありません。
 ヒグマの出没や被害への対策は,それぞれの地域の実情をよく知り,それに合わせた対策を行うことが不可欠です。市町村や地域における現状把握や対策提案,民間メーカーによる出没防止や被害対策のための機器開発・効果検証への協力,および学校教育,地域コミュニティ,行政など様々な対象に対するヒグマの生態と軋轢原因,および今後の対策のあり方に関する授業・講義・講演を行うことができます。
 ヒグマに関することは,まずはご相談ください。状況に応じたお手伝いをすることができると思います。

産業界等へのアピールポイント(用途・応用例等)

ともかくヒグマのことが知りたい,駆除を続けているが被害が減らずに困っている,クマ出没に強い地域作りをしたい,ヒグマ問題に貢献できる機器開発をしたい,などございましたら,ご相談ください。