獣医保健看護学類では一貫教育において獣医学に関する基礎知識と動物看護学に関する専門知識を習得し、幅広い獣医保健看護領域の業務を担える人材を育成します。さらに、専攻分野において動物栄養学、動物行動学および動物理学療法学に関する高度な教育を行い、それぞれのスペシャリストを養成します。
動物栄養学のスペシャリストは、飼料会社における飼料の開発や動物病院における栄養指導者として活躍することが期待でき、動物行動学のスペシャリストは、動物のしつけ、問題行動動物の治療、盲導犬や介在療法動物など社会活動動物の提供等に関する分野で活躍することが期待できます。また、動物理学療法スペシャリストは、獣医療の高度化や動物の高齢化に伴い今後需要が見込まれ、術後のリハビリや介護リハビリ分野で活躍することが期待できます。
TOPICSトピックス
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GREETINGごあいさつ
獣医学群長
山下 和人
本学は、北の都・札幌の近郊にありながら、原始林を有する道立自然公園(野幌森林公園)に隣接しており、その自然豊かで広大なキャンパスが自慢です。また、本学群における学びの強みは、犬や猫などのペットはもちろんのこと、乳牛、肉牛や馬、さらには動物園や水族館の展示動物にいたる幅広い動物種について、生きた動物たちを目の前にして十二分に勉強できることです。両学類の上級学年では欧米に匹敵する国際レベルのクリニカルローテーション実習が組まれており、学生さんたちは、わが国の獣医系大学の中でもトップクラスの診療頭数を誇る附属動物医療センターにおいて、幅広い動物種について、思う存分、臨床スキルを磨くことができます。
獣医学群では、『様々な専門領域に渡る高度な知識や技能と問題解決に必要な思考力及びチーム医療を担う高い実践能力と豊かな人間性の獲得』をディプロマポリシー(学位授与方針)として定め、それらを具現化するためのカリキュラムを展開しています。さらに、2021年(令和3年)から、学生さんたちが卒業時点で獣医師あるいは動物看護師としてどのような知識や技能を修得できているかを保証するDay One Competencyという教育指標を明確にした新しいカリキュラムをスタートしました。この新しいカリキュラムは「教育の質の保証」を主眼としており、先進的で画期的な国際レベルの内容となっています。
獣医療の進化と深化は日進月歩であり、近未来の獣医師や動物看護師には、より高度な知識と技能に裏付けられた社会貢献が求められています。社会からの期待が大なることは、獣医師と動物看護師がそれだけやりがいに満ちた職種であることの証左です。本学獣医学類では約7,000人に及ぶ「獣医師」を輩出し、獣医保健看護学類では約500人に及ぶ動物医療のエキスパートを輩出してその多くが「愛玩動物看護師」の国家資格を手にしています。北の大地で、冬の厳しい自然を経験しながら、建学の精神に根差した実学教育による学びを修めたこれら卒業生の皆さんは、多くの分野(伴侶動物臨床・生産動物臨床・公衆衛生・動物衛生・研究開発等)で遺憾なくその実力を発揮し、日本国内はもとより世界各地で活躍しています。獣医学群では、これからも世界にそして未来に貢献できる有能な人材の育成に努めて参ります。熱意を持って獣医学や動物看護学を学びたい皆さんを大歓迎致します。
獣医保健看護学類長
林 英明
入学早々に開講される学群共通専門基礎科目では獣医学類の学生と共に同じ科目を学びます。そして、新設されたスキルスラボ棟では生体を用いずにシミュレーターを利用して何度も取り組むことで、個々の学生が確実にスキルを身につけることができます。その後、大学附属動物医療センターにおいてクリニカルローテーションとして臨床現場での実習では、チーム医療を担う動物看護師としての役割を学ぶことができます。これらの科目を履修して単位を取得することで、最終的には愛玩動物看護師の国家資格取得を目指します。
本学類では単に国家資格の取得を目指すだけでなく、動物医療センターでは看護学類教員が担当する理学療法、中獣医、行動治療などの診療について、アドバンスドプログラムの中でその技能や知識を習得することも可能です。また、北海道庁と連携したシェルターメディスン事業を学類の教育に取り入れており、保護犬・保護猫のグルーミングや健康診断、不妊去勢手術補助、トレーニング、譲渡活動などへの参加実習も実施しています。
本学では犬、猫、馬、牛、羊、豚、鶏など多くの動物を飼育しており、1年生の実習から多くの動物に触れることでハンドリング・飼養管理を学んでいきます。また、本学類の大きな特徴の一つに犬世話当番があり、上級生に教わりながら犬の飼い方やご飯の与え方、日常のお世話についての適正飼育を学ぶ事ができます。
卒業生の就職先としては伴侶動物の動物病院への動物看護職が最も多く、動物関連企業や製薬会社、公務員などがあります。本学類では生産動物看護・飼養管理についての学習にも力を入れており、希望することで家畜人工授精師や削蹄師の資格を取得することができ、農業共済組合や農業協同組合に人工授精師として就職しているのは本学ならではのものです。また、学芸員の資格を取得することもでき、動物園や水族館などに飼育担当として就職する卒業生もいます。
獣医保健看護学類では多くの動物に触れ合いながら確実にスキルを身につけ、臨床現場での実習を積み重ねることで、社会に出た際に様々な状況に対応できるような人材の育成と幅広い教育を実施しています。
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学びの流れ
基盤教育
- 酪農学園導入教育
- 人文社会科学教育
- 自然科学教育
- 保健体育教育
- 情報教育
- 外国語教育
専門基礎教育
- 学群共通専門基礎科目
- 全学共通専門基礎科目
専門教育
- 専門教育科目
基盤教育
- 自然科学教育
- 外国語教育
専門基礎教育
- 学群共通専門基礎科目
専門教育
- 専門教育科目
- 専門教育実習科目
専修教育
- 専修教育科目
畜産関連科目
- 畜産関連科目
専門基礎教育
- 学群共通専門基礎科目
- 全学共通専門基礎科目
専門教育
- 専門教育科目
- 専門教育実習科目
専修教育
- 専修教育科目
- 専修教育プログラム
(基礎動物看護学) - 専修教育プログラム
(応用動物看護学) - 専修教育プログラム
(臨床動物看護学)
専門教育
- 専門教育科目
- 専門教育実習科目
専修教育
- 専修教育科目
- 専修教育プログラム
(基礎動物看護学) - 専修教育プログラム
(応用動物看護学) - 専修教育プログラム
(臨床動物看護学)
畜産関連科目
- 畜産関連科目
Pick up Curriculumピックアップカリキュラム
動物看護学
動物病院において、獣医師の診療業務の補佐、治療前後の動物管理などを主業務とする動物養護師として必要な、動物の保定、消毒、薬物投与方法などの基礎的な知識や技術を習得します。
動物病理学
病気の成り立ちを理論的に解釈するのが病理学です。講義では、病気の際に起こる個々の細胞や組織の形態的・機能的変化、循環障害、炎症反応、免疫異常による病態ならびに腫瘍について理解します。
動物行動学
行動の発現機序、行動様式、イヌ・ネコのコミュニケーション方法をはじめ、学習理論の理解を通して科学的、効率的な訓練方法を学ぶなど、行動の基礎知識を習得します。
栄養学実習
動物病院専売の動物フードについて、その特徴と特性を学習。ライフステージ別に最適なフードを選択できる能力を身につけ、また手づくりフードレシピの開発も行います。
しつけ指導論
パピーパーティ、パピークラス、しつけ教室などを展開するのに必要な対人関係スキル、指導スキル、環境管理等を学習します。行動学で学んだ学習理論の臨床応用を理解します。
理学療法実習
動物病院における老齢患畜および内科疾患のリハビリテーション治療に補助者として参加し、実務を経験します。リハビリテーション治療のためのプログラムを立案したり、飼い主に適切な飼養管理を指導できるための経験を積みます。
資格案内
取得可能資格
必要要件を満たせば卒業と同時に取得可能な資格です。
- 家畜(牛)人工授精師
※講習会受講・最終試験合格の場合
受験資格
必要要件を満たせば受験する資格が得られます。
- 愛玩動物看護師国家試験 詳細はこちら
- ペット栄養管理士試験
サポートする資格
- 食品衛生責任者
- 食の6次産業化プロデューサー(レベル1)
- 学芸員 詳細はこちら