2019年6月21日に国会で「愛玩動物看護師法」が成立し、同年6月28日に公布され、2022年5月1日に施行されることとなりました。これにより、新しい国家資格「愛玩動物看護師」が誕生することになりました。

国家資格変化により変わること

 愛玩動物看護師の国家資格化により、動物看護師の役割は大きく広がることになります。イヌ、ネコ、鳥類(オウム科全種、カエデチョウ科全種、アトリ科全種)などを対象として、獣医師の指示のもとに採血、投薬(経口など)、マイクロチップ挿入、カテーテルによる採尿など、診察の補助業務を行うことができるようになります。これらの診察の補助業務は、獣医師以外では愛玩動物看護師の有資格者のみが行うことができる業務です。そのほか、愛玩動物の世話や検査、愛護・適正な飼養に係る助言や支援などの業務を行います。
今後は、国家資格化によりチーム獣医療体制が構築され、動物看護師の専門職化が進むことが予想されます。

国家資格化に対応した本学のカリキュラム

 本学では、国家資格対応カリキュラムに向けて準備を進め、2021年4月から新しいカリキュラムがスタートしました。2022年4月以降の入学生は、同対応カリキュラムにより学ぶことができるため、2023年3月から実施されている愛玩動物看護師国家試験の受験資格が得られます。

本学の「獣医保健看護学類」での学びの特徴

本学では、愛玩動物看護師国家資格に対応したカリキュラムに加えて、生産動物に関する授業や実習があり、人工授精師や削蹄師の資格を取得することも可能です。生産動物の動物看護師を目指す学生もいます。
また、本学キャンパス内にある附属動物医療センターにおいて実習ができることも魅力の一つです。本学の動物医療センターは大学附属動物病院のなかで日本一の診療件数を誇ります。そのため、豊富な診療件数からさまざまな症例に触れることができます。さらに現在、スキルスラボの整備を進めており、臨床現場に出る前にシミュレーター等を用いて教育訓練を行うための施設です。診察や処置の実習のための各種トレーニング機器を設置する予定です。
このように、伴侶動物、生産動物のそれぞれをバランスよく学ぶことができるのも本学獣医保健看護学類の特徴となっています。

愛玩動物講師の業務範囲の考え方(イメージ図)

卒業生の皆さまへ(連絡事項)

「愛玩動物看護師」国家試験受験にあたって現在判明していること(2021.11.12)

本学獣医保健看護学類卒業生の皆さんは愛玩動物看護師受験にあたって、1、2が主務省(環境省・農林水産省)または動物看護師統一認定機構より提示されています。追加情報がありましたら都度このホームページに掲載いたします。

1.受験区分について

2016年3月以降に卒業した方は
資料1における特例措置「既卒者:大学で主務大臣が指定する科目を修めて、施行日(令和4年5月1日)前に卒業した者(附則2条1号イ)」となる見込みです(資料3)。既卒者となった場合、主務大臣が指定する講習会(附則2条1号)(資料2)を受講する必要があります。

2015年3月に卒業した方は
資料1における「現任者:愛玩動物看護師の業務(診療の補助を除く)に係る実務経験5年以上を有する者は主務大臣がこれと同等以上の経験を有すると認めた者(附則3条2項)」として、講習会(資料2)受講後、「予備試験」を受験しなければならないか、2016年3月以降の学生と同様「既卒者」となるか現時点で判明していません。主務省からの決定があり次第お伝えします。

2.【動物看護師統一認定機構~事前情報登録フォーム~】について

動物看護師統一認定機構より、愛玩動物看護師国家試験を移行措置期間(今後5年間)に受験を希望する方の情報を事前に把握するため、「事前情報登録」を行うという案内がありました。なお、この事前情報登録は、試験や講習会の申し込みではありません。
登録期間終了にはまだ間があります。情報について、今後もお伝えしていきます。

登録期間は2021年11月19日(金)~2022年2月28日(月)です。

登録にあたっては以下を参考にしてください
【愛玩動物看護師国家試験 受験区分 確認表】について

  • 問1は 全卒業生「はい」となります
  • 問2は 2016年3月以降卒業生は「はい」となります※1。
  • 問3は 2016年3月以降卒業生のみ回答となり、卒業時に渡されていますので「はい」となります※2。

※1 2015年3月卒業生が「現任者」になるか「既卒者」になるか主務省の通知があり次第お伝えします。
※2 卒業時に本学から「単位修得・卒業証明書」が渡されています。なお、紛失した場合は再発行することが可能です。

愛玩動物看護師の資格を取らない場合、どうなるのか?

なお、愛玩動物看護師の資格を取らなくても、これまでの多くの業務は継続して実施できます。ですが、「動物看護師」と名乗ることができなくなります(一定期間、認定動物看護師という名称を使用できないか検討されているそうです)。