NEWS No.102(2025年度)
黒澤記念講堂に、フィンランドの伝統装飾品「ヒンメリ」が完成
2025年12月8日(月)、循環農学類 宮崎早花 講師(食物利用学研究室)および学生たちが、黒澤記念講堂1階エントランスに、今年度のヒンメリの飾り付けを行いました。
ヒンメリ(himmeli)は、ライ麦の麦わらを用いて作られる北欧・フィンランドの伝統的な室内装飾で、語源はドイツ語の「ヒンメル(Himmel=天)」に由来します。フィンランドでは収穫を終えた冬の時期にヒンメリを飾り、一年の実りへの感謝と次の季節への祈りを込める文化があります。
2025年度のデザインコンセプトは、「雪-Snow」
原生林の冬は 雪の白と針葉樹の深い緑が景色を モノクロームに変えてしまいます
薄明るい森に差し込んだ光の筋に 枝から風に舞った雪が サラサラキラキラ輝いています
(デザインコンセプト 山本尚史氏 提案)

本学ならではの循環型ものづくり
ヒンメリの材料には、本学フィールド教育研究センター(FEDREC)で栽培されたライムギ(循環農学類 作物学研究室(義平大樹 教授)提供)の麦わらを使用しています。また、一部には学内で生産された羊毛(循環農学類 家畜栄養学研究室(中辻浩喜 教授)提供)も用いられています。
この「ヒンメリプロジェクト」は2017年度にスタートし、ヒンメリ作家・山本睦子氏の指導のもと、「農産物利用学実習」(農食環境学群選択科目)の一環として制作が行われています。学生たちは、農産物の生産から利用までの循環を学びながら、北欧の伝統文化と本学の実学教育を結びつけた作品づくりに取り組んでいます。
また、食物利用学研究室では、ゼミ活動の一環として、江別市内でのイベントなどで一般の方々を対象に、作品作り体験会などを実施してきました。
自然素材を活用し、農産物の循環利用や環境への配慮を体現したヒンメリ作りは、SDGsの理念をわかりやすく伝える取り組みです。




【参考】関連記事
◆2024.12.12 黒澤記念講堂に、フィンランドの伝統装飾品「ヒンメリ」が完成
https://www.rakuno.ac.jp/archives/35580.html◆2024.12.4 Know Galleryが北海道新聞「さっぽろ10区」Weeklyアートガイド(酪農学園大学の展示も掲載されました!)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1090971/
◆2024.11.18 ヒンメリプロジェクトブランチ開催報告(サングリン太陽園)
https://sun-green.co.jp/11020/
◆2023.12.19 今年のヒンメリが完成!テーマ「Brightnessー輝き」
https://www.rakuno.ac.jp/archives/31032.html
◆2023.12.13「クリスマスツリー、リース、ヒンメリが飾られました」
https://rakuno-ce.org/archives/2130.html
◆2023.09.28「えべつマルシェに本学園も出展!」
https://www.rakuno.ac.jp/archives/29447.html◆2021.12.22「北欧のモビール”ヒンメリ”を学生が手作り」
https://www.rakuno.ac.jp/archives/19393.html
◆2020.12.21 「北欧のモビール”ヒンメリ”を学生が手作り」
https://www.rakuno.ac.jp/archives/12837.html
【参考】関連リンク
◆宮崎 早花 講師(食物利用学研究室)
https://www.rakuno.ac.jp/archives/teacher/9339.html
◆ヒンメリプロジェクト
https://www.himmelin-aika.com/himmeli-project/
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