北欧のモビール”ヒンメリ”を学生が手作り

Date:2020.12.21

NEWS NO.28(2020年度)
 
北欧のモビール”ヒンメリ”を学生が手作り
 今年も黒澤記念講堂のエントランスに、ヒンメリが飾られました。ヒンメリ(himmeli, 語源は独語のヒンメル「天」の意味)とはライ麦の麦わらを使って作るモビール(室内装飾)です。北欧のフィンランドでは収穫が終わったシーズンにヒンメリを飾り、一年の感謝の祈りを捧げます。

Photo by CATCH BOX 加藤幸雄

 酪農学園大学のヒンメリプロジェクトは、2017年から開始し、今年で4年目となります。材料は、本学で栽培されたライ麦(義平大樹教授)、羊毛(中辻浩喜教授)を使用しています。ヒンメリアーティストの山本睦子氏の指導の下、農産物利用学実習(農食環境学群選択授業)において作成をしています(詳細はPDFを参照)。今年度は、遠隔授業で行いましたが、食物利用学研究室(宮崎早花講師)の学生がゼミ活動として、引き続き、ヒンメリを作成し展示しました。  2020年度のデザインコンセプト(山本氏ご提案)は、「星に願いを」。2020年度は、コロナ渦において、出来ることは限られていましたが、これまでのヒンメリプロジェクトで大切に育ててきた想いを途切れさせないように、そして2021年度へのメッセージとして、新しい年が輝きのあるものであるように「21個の星」に願いを込めるという考え方で中央集合体のヒンメリ作品は構成しています。  また、窓側の展示作品では、キリストの誕生を知らせたとされるベツレヘムの星をイメージし、フェルトボールとヒンメリを組み合わせて八芒星を表現しています。星に導かれるように、優しい光が満ちる黒澤記念講堂の展示へ多くの人々が足を運んでくださるように…という想いを込めました。ライ麦わらで作られたヒンメリとしては他では見られないスケールの大きな作品をぜひ、観に来て下さい。


【参考】関連記事 ◆2019.12.13 北欧のモビール”ヒンメリ”を学生が手作り  https://www.rakuno.ac.jp/archives/7379.html