本学 循環農学類 山田未知准教授が令和2年度第50回日本養豚学会賞となる丹羽賞(学術賞)を受賞

Date:2020.12.21

NEWS NO.27(2020年度)
 
本学 循環農学類 山田未知准教授が
令和2年度第50回日本養豚学会賞となる丹羽賞(学術賞)を受賞
第113回日本養豚学会大会がリモート開催され、本学農食環境学群循環農学類中小家畜飼養学研究室の山田未知准教授が11月5日、令和2年度第50回日本養豚学会賞となる丹羽賞(学術賞)を受賞しました。 本来であれば2020年3月18日および19日に茨城県つくば市において開催を予定していました「第112回日本養豚学会大会」にて受賞予定でしたが、新型コロナウイルス感染の拡大により同大会が開催中止となり、第113回大会での受賞となりました。 「豚における地域資源の活用と飼育環境に関する研究」と題して、同大会においてリモートにて受賞講演を行いました。 受賞講演では、リンゴジュース粕や柿の果皮、ソバ製粉粕など、福島県内外産未利用資源の豚飼料原料としての有用性や、100%北海道産未利用原料によって市販飼料と遜色ない飼料を設計することは可能であることを明らかにするとともに、福島県ブランド認証産品である「うつくしまエゴマ豚」生産のために使用され、不飽和脂肪酸含量が高いエゴマ種実添加飼料の保存安定性について明らかにしたことを報告しました。また、豚の飼育環境の改善による生産性向上を目指し、照明色や飼養密度、豚房移動など、飼育環境の変化によって豚の発育や産肉、行動やストレス指標物質に影響を与えることも明らかにし、豚の遺伝的能力を最大限発現できるような飼育環境改善のためのデータとして有用であることが評価されました。  
受賞した山田准教授コメント
「豚の生産性向上を目指して研究に取り組んできました。同学会大会に参加された皆様を前に、私のこれまで行ってきたことを紹介させていただく機会を与えていただいて、とてもうれしい気持ちです。また、私がこれまで取り組んできた研究への協力に対して感謝の気持ちでいっぱいです。私一人では、この受賞はありませんでした。福島県職員時代の同僚や上司、本学学生、現場の職員、先生方も含めて、みなさんの協力があっての受賞です。そういう方々の協力で受賞することができました。これからは大学の講義を通じて、この研究を活かした教育ができればと思っています」と述べました。  

山田准教授と中小家畜飼養学研究室の学生のみなさん

 
循環農学類4年 同研究室長 宮下萌さん コメント
指導教員の受賞に対して「“学生たちと一緒に取り組んだおかげ”と言ってもらえたこと、そして私たちの日々の活動が、今回の受賞につながったことは、とても嬉しく思います。山田先生からは、いつも“意義”について指導していただいています。『なんのために、この作業があるのか』一つひとつを考えながら、豚の気持ちになって管理ができるような技術者となれるように私も頑張りたいです」と語りました。