学長就任のあいさつ(酪農学園大学学長 堂地修)

Date:2021.01.28

学長就任のあいさつ

 この度、2021年1月26日付で学長という重責を担うことになり、大変身が引き締まる思いです。任期は2023年3月31日までです。皆様のご支援とご協力を賜り、酪農学園大学の発展のために全力を尽くす所存ですのでよろしくお願い申し上げます。  酪農学園大学は、本年度(2020年度)開設60周年を迎えました。本学の長い歴史は、多くの方々の努力により積み上げられてきました。今日、大学を取り巻く状況は、少子化による受験者数の減少、多様化する教育ニーズなど厳しい状況にありますが、「三愛主義」「健土健民」「循環農法」の建学の精神・理念を堅持し、激動する社会に対応した教育研究を教職員の協働により推進するのが私の使命である考えています。  現在、もっとも重要な課題は新型コロナウイルス感染症対策です。これまで経験したことのない試練に直面し、未だ少しも気を緩めることのできない状況にあります。本学においても、対面授業と遠隔授業のハイブリッド型授業への切り替えなど、さまざまな対応を迫られましたが、教職員の献身的な努力により迅速な対応ができております。今後も、教職員一丸となって新型コロナウイルス感染症対策に全力を尽し、教育研究の質を維持してまいりたいと考えております。  さて、本学の創設者黒澤酉蔵は、疲弊する農民救済のため教育をとおして酪農による寒地農業の確立に尽力しました。弱者に寄り添う教育者としての精神は、多くの酪農家や関係者の支えとなり、今日の日本酪農の発展につながりました。黒澤酉蔵が提唱した「三愛主義」「健土健民」「循環農法」の精神・理念は、今日、「誰一人取り残さない」持続可能な世界をめざすSDGsの精神に通じるところが多くあり、SDGsに掲げられている課題の解決は、本学に課せられた使命でもあります。特に食料の安定確保、持続可能な農業の推進は、本学が取り組むべき重要な課題です。私は酪農学園の中期計画目標にある「社会に貢献する高邁な学識と技能を有する知行合一の有能な人材を輩出する」を推進し、「世界に通用する自ら探求し実践する人材の育成」に取り組み、全教職員とともに建学の精神の具現化に取り組みたいと考えております。  最後に、重ねて皆様のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

2021年1月26日 酪農学園大学  学長 堂地 修