食と健康学類の専門教育科目「HACCP実務管理者論」を開講しました

Date:2021.03.15

NEWS NO.41(2020年度)

食と健康学類の専門教育科目「HACCP実務管理者論」を開講

 今年度で4年目となる農食環境学群 食と健康学類の専門教育科目「HACCP実務管理者論」が2021年2月9日(火)~13日(土)にかけて開講されました。2019年の食品衛生法改正に伴い、2021年6月1日からは、原則としてすべての食品等事業者(※1)がHACCP(危害分析重要管理点)システム(※2)に沿った衛生管理を実施することが完全に義務化されます。  この科目は、すでに食品品質管理に関する科目を履修した食と健康学類3、4年生57名が3~4名ごとに分かれ、グループワークを主体として授業が展開されました。のべ3日間(本年度は内1日をオンデマンド教材で受講)にわたり、模擬的に設定した食品加工場やそうざい工場での製造ラインに対するHACCPの適用に必要なハザード分析やプランの作成などを行い、成果物を発表して講師の評価を受けました。 本年度は新型コロナウイルス対策として密を避けるため、これまで実施していた1つのテーブルを囲んでのグループ討議ではなく、PC教室や自宅からGoogle Meetツールを用いた進行やクラウド上のGoogle スプレッドシートによる同時編集機能を用いて必要な書類を作成していきました。  受講生の中には、自分が持っている食品衛生の知識が、場面によって解釈が異なることに困惑する場面もありましたが、講師から実用面に即した的確な指導があり、最終の全体発表では製造ラインに対する食品衛生の方針をしっかりと主張し、質疑にも的確に回答していました。この授業での経験により、これからますます必要とされる「HACCPシステムの実務を担う即戦力人材」として社会貢献に寄与することが期待されます。  なお、すべてのプログラムを受講し、最終試験に合格した受講生には、3日間講習を受講したことを証明する修了証が渡されました。 ※1 スーパー、飲食店、食品加工をはじめとして、食品を取り扱うほぼすべての事業者 ※2 食品等事業者が自ら食中毒菌汚染や異物混入などの危害要因(ハザード)を分析し、原材料の入荷から製品の出荷に至る一連の工程中、ハザードを除去・低減させるために特に重要な工程(重要管理点)を重点的に管理し、製品の安全性を確保しようとする食品の衛生管理手法

クラウド上のファイルを共同編集しながらHACCP書類を作り上げている (写真の一部を加工しています)

受講者に与えられる修了証(見本)