酪農学園大学×EBEZZAがコラボ!オリジナルピザを開発

Date:2021.04.02

NEWS NO.1(2021年度)

酪農学園大学×EBEZZAがコラボ!オリジナルピザを開発

本学の食と健康学類管理栄養士コース・給食栄養管理研究室(小林道准教授)では、産学連携の取り組みとして、江別にある商業施設『EBRI』にてピザを製造・販売しているEBEZZA(エベッツア)と協働して学生のアイデアを取り入れたピザの企画開発を行っています。企画から開発、販促までの一連の作業を行う中で、給食経営管理論で学んだマーケティング手法に基づいた戦略を実践し、管理栄養士としての資質を向上させることを目的としています。 初めての試みとなる同企画については、コロナ禍での「おうち時間」への需要を考え、冷凍ピザのインターネット販売に力を入れようと考えていたEBEZZA統括責任者の宮本翼さんからの提案があり、給食栄養管理研究室とのコラボ企画が実現しました。 同研究室の小林道准教授は「商品開発や販促の経験は、管理栄養士として、献立を考えることとは違う観点での学びがあります。企画する段階から、購入してくださる方のニーズを考えて、食べ物を作ることができます。それらを実際の現場で学ぶこともできます。栄養管理に偏りがちな普段の勉強とは少し異なり、マーケティングを意識して商品をつくる過程は、学生にとって非常に良い経験になります。たくさん学んでほしいです。」と話しました。 現在、5月の販売開始に向けて企画が動いています。3月17日(水)、26日(金)にはEBEZZA店舗において、学生たちが考案した商品の『試作』と『試食』、『商品化する候補商品の選択』を、EBEZZAの宮本さんと共に同研究室の学生が実施しました。

学生インタビュー①

食と健康学類管理栄養士コース4年 久保ひまりさん(北海道札幌稲雲高校出身)
私が考えたピザの商品名は「ビーツァ」です。ビーツと、ピッツァをかけて名前を考えました。ビーツとは赤紫色の色鮮やかな野菜で甘みがあり、イタリア料理のボルシチなどに使われている野菜です。北海道では、道の駅などではよく見かけ、栄養素が豊富。ビタミンや鉄分などのミネラルなどを多く含んでいます。そんな魅力のあるビーツを多くの人に知ってもらい、食べてもらいたいという気持ちから、ビーツをメインに使ったピザを考案しました。店舗での試作の前に、家庭で餃子の皮を使って試作も行いました。ピザ生地とは違うため、生地に色を付けることができませんでしたが、ビーツを使ったソースと具材との組み合わせを試みることができました。ビーツの独特な赤紫色を生かしたく、ピザ生地にビーツを練りこみたかったのですが、今回はビーツを生地のペーストとして使うことにしました。色鮮やかで、見た目も楽しむことができるピザになりました。           商品化する企画に参加するのは人生で初めての経験です。自分が考えた商品が実際に販売されて多くの人に食べてもらえるかもしれないと思うと、レシピ考案の際から、とてもワクワクしました。家族で食べている姿やカップルや友人と食べている姿など様々な人が笑顔で食べている姿を想像し、どうしたら喜んでもらえるか、美味しいと言ってもらえるかなどを考えながら作りました。商品を考える時間はとても楽しく、自分らしいピザを作ることができました。元気になりたいときに食べてもらいたい一枚です。ビーツの赤紫色の正体は『ベタシアニン』というポリフェノールの一種で強い抗酸化作用があり、老化や生活習慣病予防に期待できます。また、鉄分や葉酸などを多く含んでいるため、貧血予防などにも期待できます。そんな様々な健康への効果が期待できるピザです。           1人1つのピザを企画しているため、それぞれの個性や思いが詰まった「みんなちがって、みんないいピザ」ができたと思います。改めて完成したピザを見ると、こんな発想があったんだ、こんな食材を使ったピザもあるんだと関心することが多くありました。そんな自分と違った発想や色々な考えに触れたことが、とても楽しかったです。 またEBEZZAは、江別産や北海道産の食材を多く使っています。地産地消につながると共に安心・安全でおいしいピザを作ることにつながっていると思います。その土地の良いところを多くの人に知ってもらう機会にもなり、EBEZZAのピザ販売は、とても良い取り組みだと思い、勉強になりました。          

学生インタビュー②

食と健康学類管理栄養士コース4年 神崎彩乃さん(北海道札幌白石高校出身)
商品名は「じゃがいもとソーセージのピザ」です。家族みんなで食べてもらえるようなピザをイメージしてレシピを考えました。酪農王国である北海道のチーズ、全国1位の収穫量であるじゃがいも、見た目も香りも良いバジル、こだわって作られているトンデンファーム(北海道江別市の会社)のソーセージを使用して、栄養のバランスや見た目の彩りを工夫しました。その場で提供するピザではなく、冷凍ピザであったため、生の食材を使用することができないことや、風味が落ちないような食材選び、季節の野菜やターゲットの嗜好を考える必要があり、悩みました。アイデアを考えるために、ニセコのピザ工房に行き、メニューを見たり、実際に食べるなどしました。北海道は、じゃがいもが有名です。改めて自分で作る意識をもって食べると、ピザにのっているじゃがいもが、おいしく感じて今回のレシピのメインのひとつにしました。           商品企画は初めての参加です。自分がこれまで勉強してきた『食の専門知識』を活かすことができて、嬉しかったです。また自分たちで企画した商品が、日本全国に流通していく体験ができていることに、面白みや、やりがいを感じています。実際にピザづくりをしたときに、私が考案していたレシピでは、ソーセージとじゃがいもの量が多いとわかりました。宮本さんから減らすようにアドバイスをもらい、私が当初思っていたよりは具材がのっていないが、実際の焼き上がりのピザを食べると、良いバランスでした。さらに、宮本さんからはアドバイスがあり「バジルは、ピザの上で、ちぎったら香りがつくから、ピザの上でちぎるといい」や、ペーストがない味付けしているピザではなかったので「最後に黒コショウをかけたほうがよい」とも教えて頂きました。素材の味が活かされつつも黒コショウによって、さらにおいしく感じるピザになりました。           EBEZZAでは、江別産小麦を使用しています。私は育ったのが江別で、小学生や中学生のころに食べてきた給食のパンや麺は江別産が使用されていました。江別の小麦には、もともと親しみがありました。また、江別の名産の煉瓦を使用した窯で焼きあげていて、企画開始前に、こちらで焼き立てのピザを試食させていただいた時、どれも美味しくて感動しました。地元のEBEZZAとのコラボ企画に参加できるのは、本当に嬉しいです。