学長メッセージ「牛乳消費の拡大について ~生乳廃棄回避へ~」

Date:2022.02.08

教職員・学生 各位  新型コロナウイルスの影響で、牛乳乳製品の需要が回復しない状況が続いています。  本学園におきましても雪印メグミルク株式会社様、北海道コカ・コーラボトリング株式会社様のご協力を得て、社会連携センターを通じて皆さまに牛乳乳製品消費拡大のお願いをいたしました。  年末は全国各地の生産者、乳業メーカー、消費者など多くの協力があり、生乳廃棄は回避されましたが、学校給食が休止する年度末(春休み)にはさらに厳しい状況が想定されています。万が一生乳の処理ができなかった場合、日本の酪農乳業界は甚大なるダメージを受け、今後の酪農業界の持続的発展への影響が懸念されます。  本学園は創立者黒澤酉蔵の建学の精神の下、わが国唯一の酪農専門に関わる中等・高等教育機関として教育研究を展開し、酪農産業、農村社会を担う多くの人材を育成してきましたが、だからこそ、生乳廃棄という非常事態にあっては、本学園の叡智を集め行動を起こす必要があります。  今日困窮する酪農家を支援し、牛乳製品の消費拡大に貢献することは、酪農産業の活性化と未来への展望を開くことになると信じています。これまでの業界の努力を無駄にすることなく未来につなぎ、日本の酪農乳業の礎を守るために本学園教職員・学生の皆さまの積極的な取り組みをお願いいたします。  

2022年2月8日  酪農学園大学  学長 堂地 修